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2011年 12月 7日 [ イベント ]

No.535-2:国境を越えた文化の架け橋―とやま世界こども舞台芸術祭2012 プレ公演開催


 来夏、富山で開催される「とやま世界こども舞台芸術祭2012(PAT2012)」。次代を担う子どもたち2,400人が世界から富山に集い、さまざまな交流を通して、国際理解や友好の輪を広げる。「PAT2012」をPRするため、今月10日(土)に入善町、15日(木)に黒部市でプレ公演が行われる。チェコのボヘミアバレエ団と県内団体が参加する。


●富山から多彩な舞台芸術を発信

 来夏、富山で開催される「とやま世界こども舞台芸術祭2012(PAT2012)」をPRするため、今月10日(土)に入善町、15日(木)に黒部市でプレ公演が行われる。チェコのボヘミアバレエ団と県内団体が参加する。入場無料、子どもから大人まで自由に鑑賞できる。

 「PAT2012」は、“私たちが未来をきずく。We build the future”をテーマに、来年7月31日(火)~8月5日(日)、富山県民会館、富山県高岡文化ホールなどを会場に開催される。次代を担う子どもたち2,400人が世界から富山に集い、さまざまな交流を通して、国際理解や友好の輪を広げる。海外から15団体、県外から15団体、県内団体が参加する予定だ。舞踊やパントマイム、ミュージカル、民話劇など多彩な舞台芸術を繰り広げるほか、外国人講師による舞台芸術や表現方法、日本文化などを学ぶ「ワークショップ」、舞台芸術活動の映像から各国・地域の現代文化の特徴、表現方法を学ぶ「アジア舞台芸術映像祭」、参加団体の国、文化を紹介し、相互理解を深める「交流事業」なども予定されている。

 国際色豊かで多彩な舞台芸術を富山から国内外へ発信することで、子どもたちの創造性とコミュニケーション能力を育み、視野を世界へ広げるのが目的。定期的な開催により、モナコの「世界演劇祭」、ドイツ・リンゲンの「世界こども演劇祭」と並ぶ世界三大アマチュア演劇祭の1つとして定着させることを目指す。また、「演劇の聖地」と呼ばれる利賀の演劇と併せ、プロ・アマともに世界最高水準の舞台芸術の拠点を目指している。

 なお、富山では、昭和58年の「富山国際アマチュア演劇祭」から平成16年の「アジア太平洋こども演劇祭」まで7回の国際的なアマチュア演劇祭が開催され、国内外から高い評価を得た。その実績を生かし、平成20年に「第1回とやま世界こども舞台芸術祭」が開催され、世界16カ国から72団体(海外18、県外10、県内44団体)、約2,400人の子どもたちが集まり、国際色豊かな舞台芸術を発信した。来夏は、第2回の世界こども舞台芸術祭となる。

●チェコのボヘミアバレエ団参加

 プレ公演は、12月10日(土)14:00~15:00に入善町民会館(コスモホール)、15日(木)11:30~12:30に黒部市国際文化センター・コラーレで開かれる。参加するボヘミアバレエ団は国立プラハ・バレエ・コンセルヴァトワール在校生と卒業生で構成。チェコ国内外の振付師とコラボしながら、国際フェスティバルやガラコンサートでの公演のほか、プラハ国立劇場や地方の会場で定期的に舞台公演を行っている。2008年、バレエ「白の組曲」のチェコ初演を行い、チェコのダンス界に演劇的に貢献したとして名誉表彰を受けた。プラハ・バレエ・コンセルヴァトワールは、民族舞踊、古典舞踊、現代舞踊の長い伝統を持つ欧州最高の音楽学校の1つとして知られている。県内の両会場では、「パピヨン」、「ウインナ・ワルツ」、「インディゴ・ローズ」、「スコチナー」(チェコのフォーク・ダンス)などを上演する。

 県内からは、可西舞踊研究所<10日:「雪に舞う…蝶」、「森の舞踏会」等、15日:「悲風、天より来る」、「ジュピター」>、和田朝子舞踊研究所<10日:Hello! Hello!」、「イカロスの翼>、「手のひらを太陽に」等>、藤間松山社中<15日:「長唄 手習い子」、「常盤津 三ッ面子守」>が参加する。

 なお、「第1回とやま世界こども舞台芸術祭」の参加者の今後の活躍に期待が高まっている。オープニング公演「ドラマチックダンス 夏の時間(とき)」で主役を務めた松原会里さんは翌年の平成21年4月、宝塚音楽学校に入学。今年3月に同校を卒業し、新人のタカラジェンヌ<芸名:海乃美月(うみのみつき)>として舞台に出演している。来年2月に組配属が決まる予定。同じ「ドラマチックダンス 夏の時間」に出演した押田栞さんは今春、20倍近い難関を突破し、新国立劇場演劇研修所の研修生に。舞台俳優を目指して演劇を学んでいる。今年公開された映画「ほしのふるまち」にはヒロインの後輩役で出演した。プラハ・バレエ・コンセルヴァトワールには、可西舞踊研究所の研究生で、呉羽高校2年の永森彩乃さんが今年9月から留学。PAT2012に、ボヘミアバレエ団と共に出演することが決まっている。彼女たちの活躍が、県内で舞台芸術を学ぶ子どもたちに大きな夢と希望を与えているようだ。

 富山県生活環境文化部文化振興課では、「平成23・24年度、県内15市町村でプレ公演を行っています。どなたでも自由にご覧いただけます。ボヘミアバレエ団と県内団体の公演をお楽しみください。来夏のPAT2012には、東日本大震災被災地の子どもたちを招待し、芸術文化による“心の復興”を図ります」と話している。


▲ボヘミアバレエ団「インディゴ・ローズ」


問い合わせ
●富山県生活環境文化部文化振興課
TEL.076-444-9616
FAX.076-444-4438
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1718/

●とやま世界こども舞台芸術祭実行委員会
TEL.076-441-8635
FAX.076-442-4635

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