国民食の代表格ともいえる「カレー」。県内では、地域の活性化や賑わいづくりを目的にカレーコンテストなどのイベントが開催されている。ご当地カレーも続々と誕生し、カレーファンを増やしている。富山県民はカレー好き!?　カレー関連の話題を紹介しよう。

●全国のカレーファン、集まれ!

　国民食の代表格ともいえる「カレー」。県内では、地域の活性化や賑わいづくりを目的にカレーコンテストなどのイベントが開催されている。ご当地カレーも続々と誕生し、カレーファンを増やしている。カレー関連の話題を紹介しよう。

　富岩運河環水公園で毎年開催されている「環水公園カレーコンテスト」(富山県主催)は、富山県産食材を使ったオリジナルカレーのコンテスト。富山駅北の水辺空間「環水公園」の賑わい創出を目的としており、“この公園で食べたくなるカレー”というところが選考のポイントだ。参加対象は、サークルの仲間や友人同士、会社の同僚などのチームで、基本的にプロはNG。4回目を迎えた今年のコンテスト(9月25日開催)には県内外から20チームが参加し、「富山3世代水入らずカレー」(みどり苑料理塾)がグランプリに輝いた。富山米・てんたかくや小矢部産のひねどり、白ねぎ、富山とまとなどの県産食材を使用。ミートボール、スクランブルエッグなども加えて、3世代が美味しく食べられるように工夫されている。レシピがHPで公開中なので作ってみてほしい。当日は、「T-1グルメ　とやまご当地レトルトカレー大集合」も開催され、氷見牛カレー、薬膳カレーなど、4社10種類のご当地レトルトカレーが登場。来場者約5,000人と賑わいを見せ、美味なカレーに舌鼓を打った。

　カレーの食べ比べを楽しめる場を設け、まちなか活性化につなげたいと企画されているのが、「富山カレーフェスタ」。11月19日(土)・20日(日)、富山市の中心商店街、総曲輪通りにあるグランドプラザで開催される。実行委員会が、インターネットのグルメサイトから世帯当たりの換算で本格カレー店の分布度を独自に算出したところ、富山県は東京、愛知に次いで高かったことから企画がスタートしたという。フェスタには、県内外から現在9店舗が参加する予定で、各店自慢の味を披露。県産野菜や黒部名水ポークなどを使ったフェスタオリジナルカレー「和漢膳カレー」も登場する。また、薬膳とカレーをテーマにしたトークショーも開かれる。富山は薬都として300年余の歴史があるだけに、どんな話が聞けるか楽しみだ。入場無料で、各店のカレールーは1杯300円以内、県産コシヒカリのパックご飯が100円の予定。

●富山のお土産に「富山ブラックカレー」

　日本有数の魚都・氷見のご当地カレーとして、地域おこしに一役買っているのが、「氷見カレー」。レストランや食堂、居酒屋、パン屋など、氷見カレー学会に加盟する21店舗で、アイデアを凝らしたオリジナルカレーメニューを提供している。氷見カレーの条件は、氷見産煮干しを使用すること。煮干しを隠し味にした「氷見牛カレー」や「氷見カレー海鮮パスタ」、「氷見カレーパイ」など、各店のこだわりの味が楽しめる。

　同学会では、氷見市を中心とする富山県を舞台とした映画「ほしのふるまち」＜漫画家・原秀則さんの同名の人気漫画(小学館ヤングサンデーコミックス)を実写映画化＞のロケ中に氷見カレーを差し入れた。また、上映に合わせ、今春「ほしふるフェア」を開催し、映画のストーリーや星にちなんだ「星形のカレーパン」や魚のすり身をトッピングした「ほしのふるまちトトボチカレー」、主人公とヒロインの名前を付けた「恒太郎ピザ」、「渚ピザ」、「星降る町のラブらぶカレー」、「星ふる鍋焼きパスタ」など、カレー学会加盟の各店がオリジナルメニューを揃え、映画を盛り上げた。上映終了後もメニューの販売を続けている店もある。「氷見カレー物語・氷見カレーMAP」や「ほしのふるまちロケ地MAP」を見ながら、街中を散策し、味巡りしてみるのも楽しい。両マップは氷見商工会議所のホームページからダウンロードできる。

　「富山ブラック」といえば、ラーメンをイメージする方も多いと思うが、カレー版が富山の製薬メーカー・廣貫堂からこのほど商品開発された話題もクローズアップ。その名もずばりの「富山ブラックカレー」。レトルトパウチ商品で富山のお土産にぴったりだ。

　カレーのベースは、ウコン、ショウガ、ハッカ、フェンネルなど6種類の和漢素材と、パプリカ、コリアンダーシード、クミン、カルダモンなど27種類のスパイス。これに植物性タンパク質やミネラル、ビタミンなどをバランスよく含む「黒豆」、豚肉の旨味を引き出す「赤ワイン」、アミノ酸を含む「イカスミ」、ピリッとした辛みをもつ「黒胡椒」を加えて、コクと旨味のあるまろやかなカレーに仕上がった。国産ポークを使用したカレー(中辛)はまさに見た目がブラック。漆黒の色、深い味わい……スパイシーな美味しさが口の中に広がる。廣貫堂直営店(資料館・CiC5階の春々堂・空港薬店）、北陸のスーパー、百貨店、サービス・エリア・道の駅などで販売中。ネットショップでも購入できる＜1人前(180g)税込498円＞。
なお、廣貫堂から「富山ブラックカレー」2個セットを抽選で3名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「富山ブラックカレー」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。＜11月13日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。＞



問い合わせ
「環水公園カレーコンテスト」について
●富山県観光・地域振興局地域振興課
TEL.076-444-4116
FAX.076-444-4561
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1400/

「富山カレーフェスタ」について
●富山カレーフェスタ実行委員会事務局
TEL&FAX.076-407-1002
http://currycurry.net/

「氷見カレー」について
●氷見商工会議所
TEL.0766-74-1200
FAX.0766-74-3511
http://www.ccis-toyama.or.jp/himi/

「富山ブラックカレー」について
●(株)廣貫堂・ブランド事業部
TEL.076-424-2864
FAX.076-424-2590
http://www.koukandou.co.jp/N