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2009年 12月 2日 [ トピックス ]

No.432-2:中心市街地、商店街活性化に向けた取り組み


 車社会の進展、郊外店の進出などにより、中心市街地空洞化の問題が全国的に叫ばれるなか、商店街活性化のための富山県の支援事業や、市内電車環状線運行など富山市中心市街地の活性化に向けた取り組みを紹介しよう。


●街の賑わい創出、地域の商店街をバックアップ

 車社会の進展、郊外店の進出などにより、中心市街地空洞化の問題が全国的に叫ばれるなか、商店街活性化のための富山県の支援事業や、市内電車環状線運行など富山市中心市街地の活性化に向けた取り組みを紹介しよう。

 富山県では、中心市街地活性化基本計画の認定を受けた計画を推進するための調査研究や計画記載事業等の実施に対して助成する「認定中心市街地支援事業」、NPOや県内で活動する団体が実施する中心市街地や商店街でのイベントなどに助成する「まちの賑わい拠点創出事業」、集客の核となる店舗の再生、空き店舗活用、イベントなどに助成する「がんばる商店街支援事業」、商店街活性化に意欲的なグループが取り組む活動に助成する「チャレンジグループサポートモデル事業」を県内市町村と連携して展開している。

 昨年度は合わせて36件に補助を実施。事例をいくつか紹介すると、「認定中心市街地支援事業」では、富山市の(株)まちづくりとやまの「エコリンク事業」、(財)高岡地域地場産業センターの「クラフト情報発信施設“D.Front”事業」などが補助対象になった。エコリンク事業は、樹脂リンクのスケート場を多目的広場の総曲輪グランドプラザ(富山市総曲輪)に設置して、中心商店街の賑わい創出につなげるもので、今年も開催される。詳しい内容は下段で紹介しているから読んでほしい。クラフト情報発信施設“D.Front”事業では、高岡市・御旅屋通りの空き店舗を利用して、クラフト関連の商品販売を行うアンテナショップを設置。「チャレンジグループサポートモデル事業」では、福光商工会青年部の「U-40の挑戦事業」がユニーク。中学校の「社会に学ぶ『14歳の挑戦』事業」と連携し、商店街の空き店舗を活用した駄菓子屋を開店した。

 各支援事業では、補助金の上限額は定められているが、下限額は定められていないので、少額の事業でも対象になる。気軽に相談してみたい。

 クリスマスや歳末商戦に向けて、街も一段と賑やかになってきた師走。富山県では、親子で商店街に親しむきっかけづくりと、商店街のにぎわいづくりにつなげるため、「とやまっ子 まちなかアートin商店街」を開催する。会場は高岡市・万葉の杜、御旅屋通り商店街<12月5日(土)・6日(日)>、魚津市・電鉄魚津駅前公園<12月12日(土)・13日(日)>、砺波市・出町子供歌舞伎曳山会館<12月26日(土)・27日(日)>、富山市・中央通り商店街<来年1月9日(土)・10日(日)>の4カ所。「とやまっ子 まちなか発表会」と題して、園児から中学生までの参加者が商店街特設ステージで楽器演奏、合唱、ダンスなどを披露する。商店街スタンプラリーやバルーンアートづくり、似顔絵コーナー、スポレクとやま2010のマスコットキャラクター・きときと君や高岡開町400年の利長くんとのふれあいタイムもあるからお楽しみに。

 富山県商工労働部商業まちづくり課では「魚津市、砺波市、富山市の会場では、とやまっ子まちなか発表会への出演者を募集中。対象は園児から中学生まで。お気軽にお問い合わせください」と話している。

●街なかでスケートに挑戦! 市内電車環状線の運行も間近

 スケートリンク「エコリンク」が、今年も多目的広場・総曲輪グランドプラザに設置される話題を紹介しよう。昨年大好評だったことから、12月2日(水)〜来年1月15日(金)と開催期間を延長。リンクは、アメリカ製の特殊な樹脂パネル80枚を組み合わせて作ったもので、パネル表面にオイルワックスを噴霧することで氷のリンクと同じようにスケート靴を使用してスケートを楽しむことができる。氷を作るための電気を使用せず、環境に優しい設計となっている。料金は大人500円、中学生・高校生300円、小学生以下100円(貸スケート靴付)。

 エコリンクの上には、グランドプラザの屋根から吊り下げたクリスマスツリー型のイルミネーションが幻想的に光り輝く。約20,000球のLED(発光ダイオード)を使用した高さ15m、円直径8mのイルミネーションは日本最大級。今年は、ブルーに加えて、ホワイトのLEDとカーテン状のLEDを追加してバージョンアップ。ガラスのカーテンウォールに包まれたグランドプラザ、頭上に光輝くイルミネーションを見ながら、ロマンテックな夜を満喫できそうだ。

 富山市中心市街地への利便性を高め、街の活性化につなげようと、12月23日(水・祝)に市内電車環状線が運行を始めるニュースもお届け! 市内電車の丸ノ内−西町間に新設された軌道(延長約940m)から既存の市内電車に接続して1周(3.4km)の環状運転を行うもの。富山駅から丸の内方向へ、反時計まわりで1周約20分。10分〜20分間隔で運行する。新設の区間には、国際会議場前、大手モール、グランドプラザ前の3つの電停が設けられる。

 新型車両の愛称は「セントラム」で、白、黒、銀の3編成。低床車両で乗り降りもしやすく、子どもや高齢者、身障者に優しい。運行本数は平日79本、土曜・日曜・祝日は80本。本数が多く、中心市街地でのショッピングに便利だ。料金は大人200円、小人100円。丸の内停留所(大学前方面行き)と南富山方面西町停留所(南富山駅方面行き)で電車の乗り継ぎができる。環状線降車時に運賃を払い、乗り継ぎ券を受け取り、乗り換えた電車(大学前方面行き、南富山駅方面行き)を降りる際にその乗り継ぎ券を渡すと、運賃は不要になる。

 23日の開業当日には、12:30〜13:30にセントラムの写真撮影会が大手モールで開かれる。白、黒、銀の3編成が揃うのは最初で最後となるので、全国の鉄道ファンは必見。その後、14:00から発車式、15:00〜22:00には一般無料試乗会が行われる。乗車区間は富山駅前→国際会議場前、大手モール→富山駅前。途中の乗降はできない。なお、平成26年度末までに予定されている北陸新幹線の開業後には、市内電車環状線と富山駅北の富山ライトレールとの接続も予定されている。



問い合わせ
「富山県の商店街支援事業」、「とやまっ子 まちなかアートin商店街」について
●富山県商工労働部商業まちづくり課
TEL.076-444-3253
FAX.076-444-4403
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1306/

「エコリンク」について
●(株)まちづくりとやま
TEL.076-495-5900
FAX.076-495-5910
http://www.tmo-toyama.com/

「市内電車環状線」について
●富山市都市整備部路面電車推進室
TEL.076-443-2115
FAX.076-443-2148
http://www.city.toyama.toyama.jp/division/toshiseibi/romen/index.htm

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