八尾産の食材を使って食品を製造する(農)八尾農林産物加工組合は、地元特産のソバの実を使ったしょうゆ味の調味液「そば実ちゃんドレッシング」をこのほど商品開発した。富山県の「農村女性起業チャレンジ事業」(平成20年度)の助成を受けて開発。ソバの実のもちもちとした食感と滋味、白ごまの風味も印象的で、サラダをはじめ、温野菜、冷野菜、しゃぶしゃぶなどに使える。

●ソバの実のもちもちとした食感と滋味

　“越中八尾おわら風の盆”で有名な富山市八尾町は、緑の山々や清流など豊かな自然に恵まれており、春には山菜、秋にはソバや米、豆類などが収穫される。これら八尾産の食材を使って食品を製造する(農)八尾農林産物加工組合は、地元特産のソバの実を使ったしょうゆ味の調味液「そば実ちゃんドレッシング」をこのほど商品開発した。
　
　愛らしいネーミングが印象的な「そば実ちゃんドレッシング」は、米酢、しょうゆをベースに、八尾産のソバの実や白ごま、ネギなどを加えた手づくりの食品だ。原材料に食用油脂を使用していないので、サラッとまろやかな味わい。ソバの実のもちもちとした食感と滋味、白ごまの風味も印象的で、サラダをはじめ、温野菜、冷野菜、しゃぶしゃぶなどにおすすめしたい。ソバの実は、良質なたんぱく質、ルチン、食物繊維などが豊富に含まれる点が大きな魅力(※ソバアレルギーの方は注意)。また、商品自体に合成保存料や食品添加物、着色料を一切使用していないので、安心して食卓で使える。

　(農)八尾農林産物加工組合では、富山県の「農村女性起業チャレンジ事業」(平成20年度)の助成を受け、昨年11月から八尾産の食材を使ったオリジナルドレッシングの開発を組合で運営する「八尾ゆめの森　味工房」(富山市八尾町下笹原)の施設で進めてきた。ソバの実をすりつぶして粒の大きさを変えたり、米酢としょうゆの配合を調整したり、味について一般にアンケートをとるなどして試作を重ね、ようやく商品化にこぎ着けた。

●女性パワーで地域農業の活性化を目指せ！

　「そば実ちゃんドレッシング」は、味工房に隣接する農産物加工品直売所(営業：毎週火・木・土曜、9:00～13:00)で、1本420円(200ml入り)で販売。直売所では、ゼンマイ、フキ、ヨシナなど旬の山菜や朝穫れの新鮮野菜をはじめ、低農薬・有機栽培で育てたごま、味工房で製造した山菜缶詰、そば粉、草もちなどを販売している。梅雨明け後には、ソバの実を麹として使った手づくり味噌「そばみそ君」も新しく登場する。熟成させた味噌は、そばの実の風味が冴え、味噌汁や漬物、焼きおにぎりなどにぴったり。また、ドレッシングや山菜缶詰、梅干しなど各種商品をセットにした「八尾ふるさと便」も山の恵みいっぱいの贈り物として好評だ。

　(農)八尾農林産物加工組合の大野克子代表理事は「農村女性起業チャレンジ事業から補助を受け、ドレッシングを商品化できた。安全で美味しい手づくりの食品だ。ぜひ味わってほしい。また、4月29日(水・祝)～5月1日(金)、東京・有楽町駅前(イトシア前広場など)で開かれる「いこいこ！　とやまワールド」(主催：富山県)で、八尾産のソバの実やなめこ、しめじを使ったきのこ汁を販売するのでお楽しみに」と話している。

　なお、「農村女性起業チャレンジ事業」は、富山県が実施する県内でがんばる農村女性(個人または組織)の起業活動を応援する事業。女性パワーで地域農業を活性化させようとするもので、平成18年度からスタートした。地場産農産物を使用し、独自の技術やアイデアを活かした新商品開発事業などを対象に、加工用機材・器具類のリース経費、試作用原材料費、食品分析・パッケージ開発等の委託費など、経費の一部を補助するものだ。今年度は6個人または組織を支援する計画で、4月27日(月)まで応募を受け付けている。

　(農)八尾農林産物加工組合から「そば実ちゃんドレッシング」を抽選で3名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「そば実ちゃんドレッシング」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。＜4月26日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。＞



問い合わせ
「そば実ちゃんドレッシング」について
●農業組合法人八尾農林産物加工組合
TEL.076-454-4710
FAX.076-454-4712

「農村女性起業チャレンジ事業」について
●富山県農林水産部農業技術課
TEL.076-444-3277
FAX.076-444-4409
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1612/