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2009年 4月 1日 [ トピックス ]

No.397-1:富山湾の神秘・ホタルイカの季節到来!


 春の夜に海面を染める神秘的な青白い光と勇壮な網引き‥‥富山湾に春の訪れを告げるホタルイカ漁。滑川沖では、漁が本格化する4月からの豊漁に期待が高まっている。4月11日(土)~5月6日(水・休)には、定置網の中で発光するホタルイカを間近で観賞できる「ほたるいか海上観光」が行われる。

●春ならではのホタルイカに出会う

 春の夜に海面を染める神秘的な青白い光と勇壮な網引き‥‥富山湾に春の訪れを告げるホタルイカ漁。滑川沖では、解禁直後の3月上旬は天候にも恵まれ、水揚げは好調だったものの、その後は昨年同期よりやや低めに推移。漁が本格化する4月からの漁獲量に関心が集まっている。漁は6月いっぱいまで続く。
 
 富山県農林水産総合技術センター・水産研究所では、2月に実施したホタルイカの採集調査などから今年の富山湾のホタルイカの総漁獲量を平年並みの1,891tか、それを上回る1,900t~2,400tと予測。2,000tを上回る可能性は高いとしていることから、これからの豊漁に期待したいところだ。
 
 富山湾のホタルイカは普段、水深200~600mの深海に生息。春、夜になると産卵のために深海から浮上し、海岸近くまで大群で押し寄せる。大群をなして発光する様子を眺められるのは、富山湾だけ。群れが集まるのは、富山湾のすり鉢のような地形と、海底から上昇する海流によって岸近くまでおされるためと考えられている。
 
 ホタルイカがなぜ光るのか、疑問に思う方も多いだろう。ホタルイカは、腕の先端部に3個の腕発光器、眼球の腹側に5個の眼発光器、体や腕の皮膚に1,000個ほどの皮膚発光器をもつ。発光の目的は、目くらましや保護色など、外敵から身を守るためとされている。また、仲間同士で合図を送るなど光で会話することができるとも考えられている。発光のメカニズムは昆虫のホタルと同じで、発光物質(ルシフェリン)に発光酵素(ルシフェラーゼ)が作用することによって起こる。この光は熱をもたないため、「冷光」と呼ばれる。

●滑川沖の海上でファンタジックなひとときを

 観光船から定置網の中で発光するホタルイカを観賞できるのが、「ほたるいか海上観光」だ。今シーズンは4月11日(土)~5月6日(水・休)に実施される。集合・乗船受付は「ほたるいかミュージアム」に2:30~2:50。記念撮影の無料サービスがあるのもうれしい。観光船は3:00に滑川漁港を出港。沖合1.5kmほどの定置網に到着後、ホタルイカ漁を船上から見学する。夜明け前の暗闇の海上で幻想的にきらめくホタルイカの光は、見るものの心を神秘の光で染めていくだろう。

 滑川漁港への帰港は4:30頃。その後は、市民交流プラザでひと休みはいかが。4月25日(土)~5月6日(水・休)には、展望風呂「あいらぶ湯」(5階)と大休憩室(4階)が利用できる。北アルプスや富山湾を一望できる展望風呂に浸かり、観光の疲れを癒したい。

 「ほたるいか海上観光」の観覧料金は、Aコース<観覧のみ>大人3,000円・小中学生2,000円。Bコース<観覧+ほたるいかミュ-ジアムお土産買物券付(2,000円相当)>大人4,500円・小中学生3,500円、Cコース<観覧+市民交流プラザ利用券(展望風呂+春うらら弁当+汁物のセット)>大人4,500円 ※<Cコースは4月25日(土)~5月6日(水・休)の期間限定>。
 
 海上観光は事前予約が必要で、滑川市観光協会(TEL.076-475-0100:予約受付9:00~16:00)へ。期間中の予約状況は、インターネットで確認することができる。希望者が多いので、早めに予約したい。なお、天候不順などにより、やむをえず欠航する場合があるのでご了解を。
 
 海上観光とともに、ほたるいかミュージアム・ライブシアターでの「ほたるいか発光ショー」も毎年人気となっている。5月下旬まで、富山湾海洋深層水の入った特殊な飼育水槽に放たれたホタルイカの発光の様子を間近で観賞できる。また、館内の「深海不思議の泉」では、ホタルイカや深海魚に実際に触れることもできるのでファミリーで楽しみたい。

 滑川市観光協会では「春の富山湾でしか間近に見ることができない神秘の光を堪能ください。滑川市内の旅館やホテル、すし店、居酒屋などでは、獲れたてのホタルイカを使った刺身や竜宮そうめん(足の刺身)、酢みそ和えなど、旬ならではの料理を味わうことができます。ぜひご利用を」と話している。



問い合わせ
「ほたるいか海上観光」について
●滑川市観光協会(ほたるいか海上観光部)
TEL.076-475-0100
FAX.076-476-9301
http://www.namerikawashikankou.com/

「ほたるいかミュージアム・ほたるいか発光ショー」について
●ほたるいかミュージアム
TEL.076-476-9300
FAX.076-476-9301
http://www.hotaruikamuseum.com/

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