トピックス

アーカイブ

2010年 3月 31日 [ トピックス ]

No.448-1:「立山黒部アルペンルート」、「黒部峡谷鉄道」、営業運転再開間近!


 世界有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」が4月17日(土)に全線開通(電鉄富山〜信濃大町)する。春恒例のイベント「立山・雪の大谷ウォーク」が開催される。また、日本一深いV字峡谷を縫うように走る「黒部峡谷鉄道」は、4月18日(日)に宇奈月−猫又間で営業運転を再開し、5月1日(土)には欅平までの全線が開通する。


●高さ20mに迫る雪の壁!「立山・雪の大谷ウォーク」

 3,000m級の峰々がそびえる北アルプス・立山連峰を貫く、世界有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」。4月10日(土)に部分開通(電鉄富山〜弥陀ヶ原、室堂〜信濃大町)、17日(土)に全線開通(電鉄富山〜信濃大町)し、今シーズンの営業がスタートする。
 
 ルート沿いは豪雪地帯で、しかも昨年より積雪が多く、開通に向け、立山有料道路では急ピッチで除雪作業が進められている。作業は1月、道路の始点・桂台から始まり、現在、標高2,390mの大谷手前へ。白銀の雪原に美しい曲線を描き、ルートが上部へ延びている。大谷付近は、吹きだまりのため特に積雪が多く、20mを超えることもある。標高2,000mの弥陀ヶ原付近で約4m、標高2,450mの室堂付近で約7mと聞けば、大谷の積雪がいかに多いかがわかる。大谷を通る道路を除雪してできる約500mの雪の壁の区間は「雪の大谷」と呼ばれ、6月以降も10m以上の雪の壁が残るほどだ。

 4月17日(土)の全線開通から5月31日(月)まで、「立山・雪の大谷ウォーク」が開催される。期間中の10:00〜15:15(入場15:00)、500mの区間を自由に散策できるイベントで、高さ20mに迫る真っ白い雪の壁を見上げながら、春の立山を満喫しよう。また、4月17日(土)〜5月5日(水・祝)には、雪の大谷の上部、アルプス広場からパノラマ広間まで雪原にパノラマロードが設けられる。ナチュラリストによる雪の大谷解説ツアー<無料、4月30日(金)まで>、雪の大谷ウォークの記念通行証の配布などもあるので楽しみに。このほか、室堂ターミナル屋上と立山自然保護センターを結ぶ「雪の回廊」も必見だ。全長約70m、幅約4mで、4月下旬では高さ約8mの雪の壁が続く。
 
 6月以降のイベントでは、「美女平の森」トレック<6月1日(火)〜7月16日(金)>と定期観光バス「たちやま」<7月20日(火)〜10月20日(水)で運行日あり>に注目。「美女平の森」トレックは、森林浴の森日本百選に指定されている美女平をガイドとともに散策するもので、野鳥やブナ、スギの巨木との出会いが楽しみ。「たちやま」は、称名滝を間近に見下ろせる大観台、大高原の弥陀ヶ原、立山連峰の大パノラマを一望できる国見に立ち寄れるバスツアーだ。

 立山黒部貫光(株)営業推進部では「全線開通ももう間近。今シーズン、お得なファミリーきっぷ(往復きっぷ)として、大人1人に対し、同行する子ども(小学生以下)1人分が無料になります。ご家族で立山へ。春の息吹を感じてください」と話している。

●手つかずの大自然、黒部峡谷へ

 日本一深いV字峡谷を縫うように走る「黒部峡谷鉄道」。4月18日(日)に宇奈月−猫又間で営業運転を再開し、29日(木・祝)に鐘釣、5月1日(土)には欅平までの全線が開通する。トロッコ電車の愛称をもつ可愛らしい電車に乗り、断崖絶壁、岩盤剥き出しのトンネルの中を走り抜ける爽快感、黒部峡谷の雄大な景観を眺めるひとときが同鉄道の魅力。春は、新緑と山々の残雪が織り成す景観が美しい季節。春風に誘われて、峡谷の旅へ出掛けてみてはいかがだろう。

 沿線の積雪(3月25日現在)は、出し平ダム付近で約55cm、小屋平ダム付近で約80cmと、一昨年同時期と同じくらいの状況。運転再開に向けて、3月30日から除雪が始まっている。雪崩による倒壊を防ぐために冬期間外されていたウド谷橋は4月16日(金)に架けられる予定。トロッコ電車の機関車と客車は、1月、2月の整備最盛期を終え、現在仕上げ作業に入っている。順調に作業が進んでおり、春の足音が一歩一歩近づいているといった感じだ。

 5月1日(土)には「黒部峡谷オープニングフェスティバル」が宇奈月駅前で催され、全線開通を祝うセレモニーが行われる。5月5日(水・祝)は「こどもフェスタ」として、昔懐かしいポン菓子の実演会などがある。5月22日(土)・23日(日)には「黒部峡谷三色餅つき祭」が行われ、宇奈月駅でヨモギやキビなどの餅がつかれて、観光客にふるまわれる。

 今シーズンの注目イベントは、「セレネ美術館学芸員と行くトロッコの旅」。塩出英雄氏、平山郁夫氏、福井爽人氏ら7名の日本画家が描いた黒部峡谷を美術館学芸員と共に巡る企画で、自然散策とアート鑑賞の時間が楽しめる。美術館には7名の作品が収蔵・展示されており、制作時の逸話なども聴ける。開催は5月28日(金)・29日(土)、6月11日(金)・12日(土)・27日(日)・28日(月)、7月11日(日)・12日(月)、11月12日(金)・13日(土)<9:00〜15:00>の10回。参加費は4,500円(宇奈月—欅平駅往復乗車券、セレネ美術館入館料、弁当、粗品付)。また、黒薙温泉の入浴や温泉噴水見学、猿飛峡遊歩道散策などが楽しめる「黒部峡谷トレッキング(春)」も魅力的だ。実施日は、6月18日(金)、19日(土)、7月 2日(金)、 3日(土)。参加費は4,000円(往復乗車券、弁当、タオル、記念品、保険付)。申し込みなど詳細はホームページで確認を。

 黒部峡谷鉄道では、「トロッコ電車の乗車券やお食事券、入浴券などがセットになった“とくとくキップ”や、宇奈月駅発の早朝3本のみ利用可能で乗車券やお食事券がセットになった“早起きグルメきっぷ”など、お得な切符も発売します。ご利用ください」と話している。




問い合わせ
「立山黒部アルペンルート」について
●立山黒部貫光(株)営業推進部
TEL.076-432-2819
FAX.076-442-3431
http://www.alpen-route.com/

「黒部峡谷」について
●黒部峡谷鉄道・営業センター
TEL.0765-62-1011
FAX.0765-62-1724
http://www.kurotetu.co.jp

コメント

その他のトピックス

ページの先頭へもどる↑