- HOME : Toyama Just Now
- トピックス
- No.467-2:県民サロン、リニューアル! 県産材の魅力を発信
2010年 8月 11日 [ トピックス ]
No.467-2:県民サロン、リニューアル! 県産材の魅力を発信
富山県庁2階の県民サロンが県内産のスギの無垢材をふんだんに使って改装された話題や、「とやまの木で家づくりモデル事業」や「くつろ木空間整備促進事業」など、県産材の利用促進に向けた県の取り組みを紹介。
●木の温もりいっぱいの空間でくつろぐ
扉を開けると、清々しい木の香りに重厚感のある空間‥‥。県民の誰もが気軽に利用できる県民サロン(富山県庁2階)が県内産のスギの無垢材をふんだんに使って改装された。県では、県産材活用のPRのため、今後多くの利用者の来場を望んでいる。
床材には、厚さ30mmのスギ材を15mmの厚さまでに圧縮し、表面硬度や耐摩耗性を向上させて使用。表面に日本で古くから防腐・防水用として使われている自然塗料の柿渋を塗り、シックハウス対策を施した。また、壁の腰板に縦張りと横張りを施し、縦張りは和風感、横張りは洋風感と見た目の違いを見比べることができるようにした。スギ材には、源平(赤っぽいところと白っぽいところが混ざった材)や節の多い材があるが、ウォルナット色(黒褐色)で塗装して、全体的に落ち着いた仕上がりに。洗面カウンターには、ヒノキチオールを含み、湿気に強い氷見産のヒバ(アテ材)を使用した。漆を塗装し、防腐や防虫効果などを高めた点も特徴だ。
県民サロンの内装工事は、県森林整備・林業再生基金を活用した「くつろ木空間整備促進事業」の一つ。今年度、県内の保育所や小学校、中学校、農産物販売所、デイサービス施設など公共施設等計28カ所で木造化、内装木質化の工事が予定されており、県民サロンのリニューアルが第一号となった。
●県産材を使った家づくりの応援や木育推進
県では、スギ材など県産材の利用促進を図るため、上記の「くつろ木空間整備促進事業」のほか、「とやまの木で家づくりモデル事業」、「とやま木育推進事業」などを行っている。
「とやまの木で家づくりモデル事業」は、県内で新築または増改築する住宅(県産材を3㎥以上使用、県内に事業所を有する業者によって施工されるもの)を対象に、県産材使用量1㎥あたり25,000円を補助(1戸当たりの補助上限額70万円)する事業。4月から6月までの募集期間内には98件の応募があり、7月に行われた抽選で39件が決まった。県産材を使った夢のマイホームづくりに向けて、当選者の笑顔がより輝いた。
「とやま木育推進事業」は“木育“推進のために県産材遊具のデザインを一般募集し、試作品を製作するもの。今年度は187作品の応募があり、今後この中から5作品が試作され、県内児童福祉施設やイベント会場でモニター調査が行われる。
「県産材こどもの城づくり事業」は園児デザインによる木製遊具を親子の協力で幼稚園・保育所に設置するもので、木が実際にどのように育てられているか体験する「森の見学会」なども併せて実施される。
「森に親しむ学び舎づくり事業」では、県内の小・中学生用の机を県産材天板に置き換えることに対する支援、県産材を使用した特別支援学校用机・椅子の開発などを実施している。特別支援学校用机・椅子の開発には富山大学芸術学部が協力し、学校での聞き取り調査を経て、車椅子に座ったままで使える机などを設計・試作している。
富山県農林水産部森林政策課では「県民サロンの内装に県内産のスギ材を工夫して使用した。多くの方に県産材に触れてもらい、住宅などに使ってもらうきっかけにしてほしい。また、これまでに製作した、とやまの里山で育った広葉樹の積木と、“とやまの木”を使った遊具をイベントなどに貸し出している。木製品の魅力に触れてほしい」と話している。
問い合わせ
●富山県農林水産部森林政策課・木材利用推進係
TEL.076-444-3388
FAX.076-444-4428
http://www.pref.toyama.jp/sections/1603/