- HOME : Toyama Just Now
- 特産品
- No.513-2:富山名産「ますの寿し」の話題あれこれ
2011年 7月 6日 [ 特産品 ]
No.513-2:富山名産「ますの寿し」の話題あれこれ
清流ランキング4年連続全国第1位(平成18~21年調査)の黒部川では、今春、サクラマス漁が解禁となり、黒部川産サクラマスを使用した「ますの寿し」がこのほど商品化された。また、富山スタイルのお土産ブランド「越中富山 幸のこわけ」(実施:富山県総合デザインセンター)に、新たに「ますの小寿し」が登場。夏の帰省の際には、ぜひ富山の名産「ますの寿し」を。
●黒部の名物を目指して―黒部川産サクラマス使用の「ますの寿し」
清流ランキング4年連続全国第1位(平成18~21年調査)の黒部川では、今春、サクラマス漁が解禁となり、黒部川産サクラマスを使用した「ますの寿し」が商品化された。また、富山スタイルのお土産ブランド「越中富山 幸のこわけ」(実施:富山県総合デザインセンター)に、新たに「ますの小寿し(こずし)」が登場した話題も紹介しよう。夏の帰省の際には、ぜひ富山の名産「ますの寿し」を。
竹の拍子木を外し、曲物の中の緑の熊笹をめくると、薄紅色の美しい身に純白のコシヒカリ――黒部川を遡上してきたサクラマスを使った「ますの寿し」を手掛けたのは、黒部市内でますの寿しを製造・販売する「植万」。黒部の名物にしたいと、商品化に取り組み、試食会のアンケート結果などをもとに改良を加え、ようやく販売にこぎつけた。今年は、500~600個の限定販売で、仕入れたサクラマスがなくなり次第終了。3日前までに注文を受けてからの製造となる。値段は2,000円。味わった顧客から「脂がほどよく乗っていて美味しかった」、「身がサクラ色のようで美しかった」、「身厚で、味付けも上品」などと感想が寄せられており、問い合わせも多いという。
黒部川のサクラマス漁は、黒部川内水面漁業協同組合(入善町)が平成8年に漁業権を設定した際、サクラマスの資源量が少なく、以降、資源の増加が認められるまで一切禁じてきた。その後、同漁協ではサクラマスの増殖を目指して人工ふ化放流事業に取り組み、稚魚を放流。資源量が増加していることから、今年3~5月に漁を解禁した。3カ月間で339匹の漁獲があり、76匹を植万が仕入れた。サクラマスの成魚は銀色の美しい魚体が特徴で、体長約70cm、重さ3~4kgにもなる。
植万の植木眞人社長は「黒部川での漁を見学したが、銀鱗が躍り、サクラマスの勢いはものすごかった。清流日本一の黒部川の貴重な資源であり、その恵みに感謝しています。なかなか獲れるものでもなく、一匹一匹、丁寧に扱っています。急流を遡上してきたため、脂の乗りも格別。身が厚く、酢の浸透の加減も難しいのですが、美味に仕上げていきたい」と話している。
●食べきりサイズの「ますの小寿し」
「越中富山 幸のこわけ」に新しく加わった「ますの小寿し」。県の「富山お土産プロジェクト委員会」の女性委員の意見を取り入れ、ますの寿しなどを製造・販売する昔亭(富山市)が商品化した。一般的なますの寿しよりも3分の1ほどの小ぶりなサイズ(容器寸法:約100×110×50mm)ながら、製造は本格的な押し寿しとかわらない。いただくと、身厚のマスとマイルドな味付けで満足度も高い。可愛らしい拍子木、質感のあるパッケージは従来のますの寿しのイメージとは異なり、サプライズなお土産として喜ばれそうだ。
富山空港のまいどは屋で火曜から土曜に販売。観光客に好評で、完売の日も多いという。土曜にはJR富山駅特選館のとやま屋でも購入できる。価格は525円(税込)。
「越中富山 幸のこわけ」は、婚礼の引き出物「鯛の細工かまぼこ」を近所に分けて配る“おすそわけ”を通じて、喜びや幸せを分かち合う富山の風習をヒントに開発されたお土産ブランド。美味しくて、シンプル&エコな富山土産として、「福わけ鯛」、「ほたるいか燻製」、「しろえび姿干し」、「幻魚せんべい」など18種類が今年2月から販売されており、「ますの小寿し」の登場で、組み合わせて贈る楽しさがさらにアップ。親しい方に富山ならではの美味しいお土産を。
富山県総合デザインセンターでは、「“越中富山 幸のこわけ”は、統一感のあるデザインで富山のお土産のブランド化を図っていくシリーズ商品。富山名産・ますの寿しを小ぶりにした商品が加わったことで19種類になりました。観光客の方々に食べきりサイズの“越中富山 幸のこわけ”で、富山の食をPRしていきたい」と話している。
問い合わせ
「黒部川産サクラマスを使ったますの寿し」について
●(株)植万
TEL.0765-52-0229
FAX.0765-57-2662
http://www.masususi.com/
「越中富山 幸のこわけ」、「ますの小寿し」について
●富山県総合デザインセンター
TEL.0766-62-0510
FAX.0766-63-6830
http://osusowake.toyamadesign.jp/