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2011年 6月 1日 [ イベント ]

No.508-1:7月、「万葉集首都圏シンポジウム」開催、参加者募集!


 「万葉集首都圏シンポジウム 大和(やまと)と越(こし)―大伴家持の歌心をめぐって―」が7月10日(日)13:30から、ル テアトル銀座(東京都中央区銀座)で開催される。万葉集ゆかりの地である奈良県と富山県が連携して、万葉集と両県の魅力を発信する。聴講無料。参加者募集!

●大伴家持を中心に万葉集のこころを学ぶ

 「万葉集首都圏シンポジウム 大和(やまと)と越(こし)―大伴家持の歌心をめぐって―」が7月10日(日)13:30から、ル テアトル銀座(東京都中央区銀座)で開催される。万葉集ゆかりの地である奈良県と富山県が連携して、万葉集と両県の魅力を発信し、両県への誘客を目指す。

 日本最古の歌集『万葉集』は全20巻で、4,516首が収載されている。なかでも奈良を舞台に詠まれた歌が最も多く、奈良県内には万葉集ゆかりの歴史的風土、自然的景観が現在でも数多く残っている。一方、富山県には、万葉集を代表する歌人・大伴家持が越中国守として天平18年(746)~天平勝宝3年(751)に赴任し、国守としての仕事のかたわら、越中の自然や人々の暮らしに接して、223首もの歌を万葉集に残している。家持は、万葉集に473首を残したといわれており、その約半数が越中で詠まれたことから、越中時代は独創的な歌の境地を作り上げた時代ともいえる。また、万葉集には越中時代の家持やその歌仲間が詠んだ337首の歌があり、「越中万葉」と呼ばれている。

 シンポジウムでは、中西進奈良県立万葉文化館館長の講演「大和と越の風土」、佐佐木幸綱早稲田大学名誉教授の講演「大伴家持をめぐって」、語り部・かたりすとの平野啓子氏の朗読、万葉集全20巻朗唱の会にいざなう会、博雅会による万葉朗唱と雅楽演奏がある。パネルディスカッションでは、歌人・作家の辺見じゅん氏、荒井正吾奈良県知事、石井隆一富山県知事をパネリストに迎え、「ふるさとを讃える」をテーマに意見交換が行われる。観光PRパネル展示、物産販売なども予定されている。なお、奈良県では、同シンポジウムを“奈良県記紀・万葉プロジェクト 古事記完成1300年プレ・イヤーイベント”として、富山県では“富山県ふるさと文学館(仮称)開設プレ・イヤーイベント”として位置づけている。

●聴講無料、インターネットでの参加申込みも

 「万葉集首都圏シンポジウム」は聴講無料、定員700名(先着順)。申込みは、6月30日(木)までに往復はがき、もしくはインターネットにて。往復はがきの場合、郵便番号、住所、氏名、電話番号、参加人数(1回の申込みで2名まで)を明記し、〒102-8787 日本郵便麹町支店留「万葉集首都圏シンポジウム事務局」係へ。後日、聴講券(はがき)が送られる。インターネットでは、万葉集首都圏シンポジウムのHPへアクセスし、申込みフォームに必要事項を入力(1度の申込みにつき2名まで)。後日、聴講券(PDF画像)を添付した返信があり、画像をプリントアウトして、当日会場へ持参しよう。

 富山県生活環境文化部文化振興課では、「奈良県とのシンポジウム共同開催は、昨年奈良県で開催された平城遷都1300年祭で、「越中万葉歌めぐり」展、「越中万葉朗唱の会」を催したのがきっかけ。シンポジウムへの参加は、先着順となっているので、早めの申込みを。県では、シンポジウムを“富山県ふるさと文学館(仮称)開設プレ・イヤーイベント”として位置づけている。来年夏頃の開館を予定している文学館では、富山県の豊かな自然や風土の中で育まれてきた文学作品をはじめ、映画、漫画、アニメなどを幅広く取り上げる。家持の生涯を絵巻映像で紹介し、万葉集に関する資料などを展示する。来館者が越中万葉と現代とのつながりを体感できるようにしたい」と話している。


▲上段左から中西 進氏、佐佐木幸綱氏、
中央左から辺見じゅん氏、平野啓子氏、
下段左から荒井正吾氏、石井隆一氏


問い合わせ
●万葉集首都圏シンポジウム事業実行委員会事務局<(株)SAP内>
TEL.03-5226-8537
http://sap-co.jp/manyou/syutoken/main

●富山県生活環境文化部文化振興課
TEL.076-444-8929
FAX.076-444-8900
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1718

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