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2011年 2月 9日 [ トピックス ]
No.493-1:日本を代表するブランドへ!「富山県推奨とやまブランド」に期待
優れた富山県産品を全国に発信し、富山県のイメージアップにもつなげるため、県が本年度に創設した「富山県推奨とやまブランド」の認定第1号として、「ます寿し」、「とやまのチューリップ」、「富山干柿」、「メンタルコミットロボット・パロ」など、11品目が決定し、48事業者に認定証が交付された。認定品の知名度向上や販路拡大、富山県のイメージアップに活用してもらうため、ブランドマークが制定されたことも話題である。
●農林水産物、ものづくり関係……合計11品目を決定、48事業者に認定証を交付
富山県が本年度に創設した「富山県推奨とやまブランド」の認定第1号として、11品目を決定し、48事業者に認定証が交付された。富山県推奨とやまブランドは、県内で生産・製造された農林水産物と加工食品、工芸品、工業製品の中から優れたものを厳選し、その魅力を発信し、富山県のイメージアップにも資する制度だ。
認定品は、農林水産物関係が「ます寿し」、「とやまのチューリップ」、「富山干柿」、「大門(おおかど)素麺」、「富山湾のブリ」、「富山湾のシロエビ」、「富山湾産ホタルイカ」の7品目43事業者。ものづくり関係は、「メンタルコミットメントロボット・パロ」、「ウォータージェットマシン」、「井波彫刻品」、「高岡銅器」の4品目5事業者。昨年4月から募集し、申請があった120品目の中から、有識者等でつくる育成・認定委員会によって、「高い品質と信頼性、安全性」、「オリジナリティー」、「富山らしさ」、「市場性」、「将来性」の5つの基準ごとに5段階で厳正に審査された。
各認定品を紹介すると、農林水産物関係では、「ます寿し」は江戸時代より富山藩の献上品として使用されるなど、富山ならではの食文化として全国的に認知度が高い。「とやまのチューリップ」は、球根が全国一の出荷量を誇り、また、切花が大都市圏などの花市場へ積極的に販路開拓されている。「富山干柿」は、“三社柿”を原料に300年以上も前から南砺地方で作られ、高品質な干柿として年末年始の贈答品として愛用されている。また、個別包装などブランド力の向上に取り組んでいる。「大門素麺」は、半生のまま、手作業で丸まげ状に整えられる伝統的な製法で仕上げた素麺で、コシの強さと歯ざわりの良さが特徴。「富山湾のブリ」は、11月から3月にかけて定置網で漁獲され、冷海水を用いた沖〆によって鮮度を維持するなど、品質、鮮度などで全国的に高い評価を得るとともに富山県のイメージアップに大きく貢献している。「富山湾のシロエビ」は、富山湾特有の“あいがめ”と呼ばれる海底谷付近で4月から11月にかけて漁獲される。また、そのシロエビは、淡い透明ピンク色で、“富山湾の宝石”とも呼ばれている。「富山湾産ホタルイカ」は、漁が春の風物詩ともなっており、産卵のために回遊してきたホタルイカを定置網で漁獲するため、粒が大きく、また、漁場が近いことから鮮度、品質もいい。
ものづくり関係では、「メンタルコミットメントロボット・パロ」は、世界一のセラピー・ロボットとしてギネスに登録し、今後の需要拡大に期待が寄せられている。「ウォータージェットマシン」は高圧の水を噴射して材料を切断、洗浄、加工する装置で、自動車や食品、航空機などの産業分野で導入されるなど、富山県のものづくり技術を象徴する代表的製品の一つである。「井波彫刻品」は、荒彫りから仕上げ彫りまで200本以上のノミ、彫刻刀を駆使する伝統の技術による工芸品。「高岡銅器」は400年にわたる伝統技術を活かし、花器、香炉、仏具から梵鐘、ブロンズ像まで幅広い商品を提供している。
「富山県推奨とやまブランド」の認定と併せ、認定に向けて意欲的に取り組む事業者と県産品を選定し、ブランド化に向けた取り組み等を支援する「明日のとやまブランド」育成支援事業も実施。「かまぼこ(細工かまぼこ)」、「北アルプスの天然水仕立て ふんわりごはん富山県産こしひかり」、「近大・堀岡トラフグ」、「入善深層水あわび」、「能作の錫製品」、「AQUARIUMU(アルミ製靴べら)」の6品目7事業者が選ばれた。事業者は、今後専門家からブランド力向上のために必要な助言や、経費の一部について、県から助成が受けられる。
●認定品に使用するブランドマーク策定
認定品の知名度向上や販路拡大、富山という地域のイメージアップの発信ツールとして活用してもらうため、「富山県推奨とやまブランド」ブランドマークが制定されたことも話題だ。海越しに浮かぶように見える3,000m級の山々。富山県のシンボル的な存在である立山連峰、藍がめの豊饒の海をビジュアルに用い、そこから昇る朝日のイメージとともに「モノ」が創造されるイメージをフォルム化したマーク。富山県が誇る豊かな土壌から生まれる生産品であることを象徴している。認定事業者による商品タグ、パッケージ、パンフレットなどでの使用や、県などが作成するポスターやパンフレットなど一般広報誌で活用される予定である。
3月発行の全国雑誌『サライ』、『一個人』で認定品やブランドマークを紹介する広告が掲載されるので楽しみにしたい。さらに、認定品を紹介するパンフレットが作成される予定で、それぞれの品目について作成し、育んだ背景や富山の魅力をアピールする。富山空港や県内の宿泊施設、県主催のイベントなどで配布する予定である。
富山県観光・地域振興局 地域振興課では、「認定品が富山、日本を代表するブランドとして評価され、販路拡大、県産品のブランド力アップや富山県のイメージアップにつながっていってほしい」と話している。
問い合わせ
●富山県観光・地域振興局 地域振興課(地域資源・ブランド係)
TEL.076-444-9605
FAX.076-444-4561
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1400/