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2008年 4月 23日 [ トピックス ]
No.349-1:富山の魅力を全国へ、『富山物語』春号発行
とやまマガジン『富山物語』春号が発行された。“越中売薬”に焦点を当てた「富山源流紀行--産業スピリットの源流を訪ねて」をはじめ、「対談―ホームは富山。〜日本を熱くする、富山のプロスポーツ〜」、「生き方・暮らし方“富山流”」、「TOYAMA BRAND 味わいの水脈」など、7つのコーナーで 富山の産業や文化、特産品などに関わるさまざまな物語を紹介している。
●売薬の歴史に富山の産業スピリットの源流をさぐる
とやまマガジン『富山物語』春号が発行された。“越中売薬”に焦点を当てた「富山源流紀行--産業スピリットの源流を訪ねて」をはじめ、「対談―ホームは富山。〜日本を熱くする、富山のプロスポーツ〜」、「生き方・暮らし方“富山流”」、「TOYAMA BRAND 味わいの水脈」など、7つのコーナーで富山の産業や文化、特産品などに関わるさまざまな物語を紹介している。
表紙を飾る満開の桜の写真に、心も桜色に染められながら頁をめくると、朱色の薬箱や配置薬の写真が目に飛び込んでくる。「富山源流紀行--産業スピリットの源流を訪ねて」では、富山藩二代藩主前田正甫による保護奨励以来、300年以上の歴史を刻む“越中売薬”に焦点を当て、その歴史と伝統や新医薬品の開発などについて紹介している。
売薬とは、その名の通り「薬を売る商い」だが、薬を媒介にして信用と信頼を共有するビジネスとも言える。得意先に薬箱を預け、次回の訪問時に使用した分だけの代金を受け取る「先用後利」という商いがそれを象徴している。富山の売薬さん―家庭薬配置業従事者は、富山県内に現在約1,700人。北海道から鹿児島まで全国各地に赴いて商いを続けている。長い年月をかけて顧客と信頼の絆を育むうちに親戚のような間柄となり、祝儀の席に招かれることもある。預けた薬箱が水害で水浸しになっても、顧客に負担を求めず、また新しい薬箱を預ける。なによりも顧客との信用、信頼を大切にしている。
売薬は明治時代、富山に近代産業を根づかせ、工業化の基礎を築くことにも大きく貢献した。江戸時代から蓄積された資本によって銀行業や電力業が誕生。また、医薬品産業はもちろん、繊維、印刷、運輸などさまざまな産業の母胎となっていった。明治27年には、売薬業界などからの寄附金によって「共立富山薬学校」が設立され、現在の富山大学薬学部へと発展。近年では、地域産業界と富山大学、富山県の産学官が連携し、越中売薬の伝統と最先端の医薬学研究を融合させて、滋養強壮保健薬「パナワン」を開発するなど、富山オリジナルブランド医薬品の研究開発にも取り組んでいる。
●いま、富山のスポーツシーンが熱い
富山県では、平成18年にバスケットボール、19年に野球、今年はサッカーと3年連続でリーグ参入し、プロスポーツチームが相次いで誕生している。「対談―ホームは富山。~日本を熱くする、富山のプロスポーツ~」では、3つのプロチームが活躍する元気な富山県の姿を全国にアピールしようと、石井隆一富山県知事がカターレ富山(サッカー・JFL)の楚輪監督、富山サンダーバーズ(野球・BCリーグ)の鈴木監督、富山グラウジーズ(バスケットボール・bjリーグ)の福島ヘッドコーチにその意気込みをたずねている。「3チームの皆さんにご活躍いただいて、富山の魅力を全国に発信していただきたい。そして、富山の人たちはもちろん、日本中の人たちを熱くしていただきたい」と石井知事は締めくくる。
富山への移住者を紹介する「生き方・暮らし方“富山流”」では、“仕事も子育ても自分たちらしく楽しみたい”と東京からUターンした建築家の辻久さん・奈穂子さん夫妻をクローズ・アップ。東京では仕事が忙しく、朝と夜しか子どもの顔が見られず、都会での育児に限界を感じた辻夫妻だったが、富山に戻ってからは、家族でキャンプに出かけたり、久さんが得意のイタリア料理を作ったり、家具を手作りしたりと、スローライフを満喫しているという。「ここでは図面と向き合うのではなく、人と向き合って仕事をしている、そんな実感があります」と建築家として、富山での家づくりに大きなやりがいを感じているという辻夫妻。「富山は美しい自然がいっぱいある。仕事もプライベートも、ちょうどいいバランスで楽しめている今の生活がとても好き」という言葉が印象的だ。
春号では、「交流情報」として、今夏に開催される「第1回とやま世界こども舞台芸術祭」と「とやま夏期大学」を紹介。「とやま世界こども舞台芸術祭」は、世界16カ国・19団体、県内外53団体から総勢2,000人の子どもたちが集い、舞台芸術を繰り広げるもので、公演のほか、世界的な舞台人を招いてのシンポジウム、ワークショップなどが企画されている。今年で3回目を迎える「とやま夏期大学」は各界の第一線で活躍するトップランナーを講師陣に迎え、自然豊かな立山山麓で最先端の講義を開講する。富山の大自然のなかで、「学び楽しむ感動」をもう一度発見してみてはいかがだろう。
このほか、「Pick up 東京周辺で出会える富山」では、「高岡開町400年プレイベント--工芸都市高岡の味と技」を開催中の富山県アンテナショップ「いきいき富山館」(有楽町)などを紹介。
また、400年の歴史を持つ越中瀬戸焼と成政酒造の純米酒「純」、ポテかまや鮨蒲などアイデアかまぼこをコラボレーションさせた「Toyama Brand 味わいの水脈」の頁も読みごたえがある。
『富山物語』春号は、A4判、オールカラー、16頁。東京・有楽町にある「いきいき富山館」、東京・大阪・名古屋の富山県事務所のほか、県内ではいきいきKAN(富山駅前CiCビル5階)、県刊行物センター(県民会館1階)、道の駅、ドライブインなどで配布されている。
なお、『富山物語』春号を抽選で30名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「富山物語」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<4月27日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>
問い合わせ
●富山県観光・地域振興局地域振興課
TEL.076-444-9605
FAX.076-444-4561
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