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2008年 1月 9日 [ トピックス ]

No.334-2:富山のさまざまな物語に出会える『富山物語』冬号、発行


 “伝えられた技と知恵と夢の物語”をテーマ(2007年度版の共通テーマ)に富山を紹介する冊子『富山物語』の冬号が発行された。“となみ野の匠たち”に焦点を当てた「富山源流紀行−技の源流を訪ねて」をはじめ、「世界文化遺産フォーラム」、「生き方・暮らし方“富山流”」など、7つのコーナーで構成されており、頁をめくるごとに富山の物語に出会えるスタイルとなっている。

●伝統の技の世界に引き込まれるひととき

 “伝えられた技と知恵と夢の物語”をテーマ(2007年度版の共通テーマ)に富山を紹介する冊子『富山物語』の冬号が発行された。「富山源流紀行−技の源流を訪ねて」や「世界文化遺産フォーラム」、「生き方・暮らし方“富山流”」など、7つのコーナーで構成されており、頁をめくるごとに富山の物語に出会えるスタイルとなっている。

 表紙は、砺波平野の散居村と立山連峰の雪景色の写真が圧巻だ。田植えの頃、夕陽に染まった水田と散居村の風景をとらえた写真は印刷物などでよく見られるが、純白の雪に覆われた散居村と立山連峰を一緒に収めた写真は珍しく、冬の季節にふさわしい雰囲気を醸し出している。

 巻頭の「富山源流紀行−技の源流を訪ねて」では、“となみ野の匠たち”に焦点を当て、伝統の技の世界や地域の文化、歴史に迫っている。浄土真宗の名刹・瑞泉寺の門前町として、600年余の歴史を刻む井波。木彫刻の里として全国に知られる井波で、槌音に誘われて木彫り師の工房をのぞけば、鮮やかなノミさばきで欄間や獅子頭の制作に精を出す職人たちの姿に出会える。

 今でこそ井波彫刻の担い手は専門の木彫り師だが、明治の世になるまで、その匠の技を育んできたのは、地元の宮大工「井波大工」であった。戦国から江戸時代にかけて、幾度となく焼失した瑞泉寺の伽藍を再建。随所に見事な彫刻をほどこした井波大工の技は評判となり、京都や江戸でもその腕をふるった。井波大工のなかには、後に建設業を営み、業界屈指の建設会社へと成長した企業もあるという。誌面では、瑞泉寺の山門や本堂、式台門などに刻まれた精緻な彫刻、門前へと続く八日町通りの町並み、匠の技を受け継ぐ現代の宮大工や木彫り師の仕事ぶりなどが迫力のある写真で紹介されており、匠たちの心と技の真髄に触れられる。

 「世界文化遺産フォーラム」では、昨年11月に高岡市で開催されたフォーラム「めざそう世界文化遺産〜高岡の宝を世界の宝に〜」での基調講演とパネルディスカッションを抄録。瑞龍寺や勝興寺、高岡城跡など、近世高岡の文化遺産群の魅力に触れ、平成21年に開町400年を迎える高岡の歴史に思いを馳せることができる。

●富山へのU・Iターン希望者必見!

 富山への移住者をクローズアップする「生き方・暮らし方“富山流”」では、自分の店を開きたいという夢をかなえるために東京からUターンした松尾朋子さんが登場。射水市・中新湊通りでソースカツと揚げパンのテイクアウトの店を開店した松尾さんは、中新湊の商店街を、東京の竹下通りのようにしたいと語る。「素敵なお店があれば、人は自然と集まる。そんな風にこの店が通りの活力源になればいいなと思う」、「ここに来てまず思ったのは、空気も水も本当においしいし、気持ちもゆったりできる」といった言葉が印象的だ。

 U・Iターンを希望する人にぜひ読んでもらいたいのが、富山の企業の求人情報を集め、マッチングサービスを提供する“富山県東京Uターン情報センター”を紹介するコーナー。「富山県は『知られざる優良企業』の宝庫です。日本や世界をリードする技術を有する、まさに『知る人ぞ知る』といったモノづくり企業が数多いモチベーションの高い地域です」、「人生をより豊かなものにするチャンスがきっとあるはずです」と同センターでは話している。

 このほか、冬号では、富山県アンテナショップ「いきいき富山館」のおすすめ商品などを紹介する「Pick UP 東京で出会える富山」、井波の彫刻家、地元「若駒」の純米吟醸酒と富山の祝いの席に欠かせない細工かまぼこをコラボレーションさせた「Toyama Brand 味わいの水脈」、今冬話題のブリしゃぶを紹介する「とやまHOT NEWS」といった富山の食の魅力に触れられるコーナーも充実している。

 『富山物語』の冬号は、A4判、オールカラー、16頁。東京・有楽町にある「いきいき富山館」、東京、大阪、名古屋の富山県事務所のほか、県内ではいきいきKAN(富山駅前CiCビル5階)、県刊行物センター(県民会館1階)、道の駅、ドライブインなどで配布されている。

 なお、『富山物語』の冬号を抽選で30名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「富山物語」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<1月13日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>



問い合わせ
●富山県知事政策室地域振興課
TEL.076-444-9605
FAX.076-444-4561
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1006/

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