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2007年 10月 24日 [ トピックス ]
No.323-1:首都圏などの大学へ、県内企業の魅力をPR!
景気回復を背景に県内企業の採用意欲が高まるなか、県ではUターン就職の促進を図るため、「首都圏等企業人材確保事業」を7月から実施。元気なものづくり中小企業300社に選定された企業や、シェア率の高い製品を持つオンリーワン企業など、県内企業の魅力を首都圏などの大学や県出身学生に紹介している。
●201社の「魅力・実力一言PR」を紹介
景気回復を背景に県内企業の採用意欲が高まるなか、県ではUターン就職の促進を図るため、「首都圏等企業人材確保事業」を7月から実施している。県内では、高校卒業者約1万人のうち、毎年約5,000人が県外へ進学。卒業後、そのうちの約2,000人が富山にUターン、約3,000人が県外へ流失している状況だ。県では、新規学卒予定者にUターン就職を促すため、首都圏などにある県出身学生が1学年に10名以上在籍すると見込まれる71大学を訪問し、県内企業の魅力などをPR。元気なものづくり中小企業300社に選定された企業や、シェア率の高い製品を持つオンリーワン企業、優れた技術を持つ企業など、県内企業の実力や魅力を紹介している。
8月には、30人以上の従業員がいる県内企業約2,100社に対し、資本金や社員数などの企業データをはじめ、世界シェアやオンリーワンの技術といったアピールしたい情報「当社の魅力・実力一言PR」の募集を行った。現在201社から情報が寄せられており、今後首都圏などの大学や「元気とやま! 就職セミナー」などで情報提供していく。
同事業では、各大学に対して県内就職イベント情報などを掲示板や在校生向けホームページなどを使って、学生に提供することを依頼。また、県内企業には、参加可能な学内の企業セミナーなどの情報や、学生の就職活動の動向、首都圏などの企業の採用活動の動向などを電子メールで提供していく予定だ。今後、各企業の採用予定情報を全国の4年生大学約700校(国立・公立・私立)にインターネットを通じて発信する取り組みもスタートさせる。
●魅力ある富山県の産業
富山県は、電子部品や機械、金属などを中心に日本海側有数の産業・技術集積を誇っている。産業別就業人口割合を見ると、第2次産業の占めるウエイトが日本一(平成17年)。県民一人当たりの製造品出荷額、一人当たりの付加価値額は全国平均を大きく上回る。電子部品や機械など、一般の消費者が直接購入する製品が少ないために製品や企業の知名度は低いが、世界シェア100%を誇るパソコン用ショックセンサー、世界シェア90%を占めるカメラレンズ着脱マウント、国内シェア70%の耐圧樹脂ホースをはじめ、自動車用産業ロボット、F1レース用アルミホイール、液晶用工学フィルムなど、オンリーワンの技術や独自技術を持つ魅力的な企業が多い。また、県では、ITやバイオ、深層水に続く新産業創出に向け、ロボット技術に着目し、県出身のロボット研究の第一人者の招聘など、ロボット産業振興のためのネットワークづくりも行っている。
これら優れた技術を持つ企業の活動や景気の回復などにより、県内の雇用情勢も明るい。データを見ると、平成18年の完全失業率が3.0%(年平均)で全国7番目の低水準。今年8月の有効求人倍率が1.16倍と、平成16年6月より39カ月連続1倍台で推移している。県中小企業団体中央会が今年7月に実施した調査では、従業員の不足を感じている中小企業の割合が36.2%となっている。
富山県商工労働部労働雇用課では、「首都圏等企業人材確保事業などによって、富山の魅力や県内企業の魅力を大学や学生に発信していきたい。平成21年3月大学等卒業予定者らを対象に、10月27日(土)を皮切りに<元気とやま!就職セミナー>(会場:東京・大阪・名古屋・金沢)、来年1月5日(土)に<Uターンフェア・イン・とやま>(会場:富山県民会館)、またIターン希望者・Uターン希望者を対象に企業見学バスツアーを11月22日(木)~24日(土)に開催する。ぜひご参加を」と話している。
問い合わせ
●富山県商工労働部労働雇用課
TEL.076-444-8897
FAX.076-444-4405
http://uturn.pref.toyama.jp/