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2007年 9月 5日 [ トピックス ]
No.316-1:にぎわい創出へ、富岩運河環水公園にいらっしゃい
富山県で進められている、富山駅北地区の新都心の形成などを図る「とやま都市MIRAI計画」。そのシンボルゾーンとして整備されている「富岩運河環水公園」が今年開園10周年を迎え、県ではにぎわい創出のため、水辺の空間を生かした施策やイベントなどに取り組んでいる。
●都会のオアシスでバードウオッチング
富山県で進められている、富山駅北地区の新都心の形成などを図る「とやま都市MIRAI計画」。そのシンボルゾーンとして整備されている「富岩運河環水公園」が今年開園10周年を迎え、県ではにぎわい創出のため、水辺の空間を生かした施策やイベントなどに取り組んでいる。
富岩運河環水公園(面積9.7ha)は、富山市街地と岩瀬地区の港を結ぶ長さ5.1kmの富岩運河の最上流部に位置する親水文化公園で、昭和63年に整備事業が始まり、平成9年に開園した。水に親しむ場として旧舟だまりを利用した水辺空間を中心に、両岸に遊歩道や芝生のスロープが整備されているほか、両サイドに展望塔をもつ「天門橋」や、流れ落ちる滝と湧水をイメージする水盤がある「泉と滝の広場」などが点在しており、今年3月には人工島「あいの島」と小運河が完成し、バードサンクチュアリやステージ広場もお目見えした。毎月2日には、あいの島野鳥観察舎での「バードウオッチング」、毎月第3日曜には富岩運河の歴史や公園概要などの説明を行うボランティアを養成する「かたりべ養成講習会」などが開かれている。
県では環水公園のにぎわい創出に向け、都市整備や景観デザインの専門家、地元関係団体などで組織する「環水公園等賑わいづくり会議」を昨年設置し、今年6月ににぎわい創出策をまとめた最終報告書を石井知事に提出。にぎわいづくりに向け、「イベントなどの新たな展開」、「魅力ある施設の導入等」など、5つのキーワードを設定し、定期イベントの開催をはじめ、ボート・カヌー遊び場や運河クルーズ、水上レストラン・オープンカフェの展開、富山ライトレールと組み合わせた周遊コースの設定、公園利用を推進するためのルールブックの策定などを提案した。最終報告書を受け、富山県では、カヌーなどを収容する保管庫の新設やイベントの開催などを決めている。
●天門橋・展望塔をつなぐ「赤い糸電話」
訪れた人を楽しませ、来園者の増加につなげようと、今年6月、天門橋両サイドにある2つの展望塔の間に、長さ58mの「赤い糸電話」が設けられたことも特筆すべき話題だ。運命の“赤い糸”ならぬ“赤い釣り糸”を架けたユニークな仕掛け。釣り糸とプラスチックコップを材料に、県土木部都市計画課の職員が手作りしたものだ。展望塔は高さ20.4mで、公園全体や立山連峰を一望できることから人気スポットとなっており、設置以来、赤い糸電話を使って話すカップルや家族連れも多い。感度は良好で、長い糸で話が伝わることに驚く人も多い。富山のプロポーズスポットにと、関係者も期待している。
これからのイベントとして、10月7日(日)、カヌー体験会や運河クルーズ、YOSAKOIなどが予定されている「運河まつり2007」が開催される。また、環水公園の入り口にあたる親水広場で「とやまの味覚市」<6日(土)・7日(日)>として、海の幸・山の幸・特産品の販売や、和と洋の達人の実演試食、とやま湾大漁鍋などが行われるのも楽しみだ。
今年の冬には、「環水公園冬のクリスマスイベント」が初めて企画されることも話題。公園の園路沿いを「光のプロムナード(仮称)」としてライトアップ。また、天門橋に高さ10mのクリスマスツリーも設置されるというから注目したい。クリスマスイブには、花火やレーザー光線、音楽などを組み合わせた「光と音のショー」が催される予定で、県ではにぎわい創出に向けた冬の恒例イベントとして定着させたい考えだ。
富山県土木部都市計画課では「今年のお盆には開園10周年記念として、環水公園夏まつりを初めて企画し、12,000人ほどが来園した。カヌー教室や花火(花火と水のファンタジー)などが好評で、にぎわいづくりに大きな手ごたえを感じた。秋の運河まつり、冬のクリスマスイベントにもぜひ参加を」と話している。
問い合わせ
●富山県土木部都市計画課
TEL.076-444-3348
FAX.076-444-4421
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1506/