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2007年 8月 28日 [ トピックス ]
No.315-1:とやま県産材ベンチコンペ、入賞作品決定!
富山県が実施した「とやま県産材ベンチコンペ」で最優秀作品、優秀作品、佳作の6点がこのほど決定した。10月には、利用者の多い駅舎などの公共交通機関に20基の最優秀作品が設置される予定だ。また11月以降、公募で決定した公共施設に最優秀作品40基、優秀作品各20基が設置される予定。
●デザインやメンテナンス性などから
富山県内の公共施設などに設置する県産材を活用した木製ベンチ。県でそのデザイン案を募集したところ、県内外から111点(応募者数71名)の応募があった。県産材ベンチコンペ審査委員会<委員長・稲本正(オークビレッジ代表)>でデザイン図の1次審査を行い、2次審査対象作品を選出。試作品9点による2次審査で最優秀作品、優秀作品、佳作の6点がこのほど決定した。
最優秀賞を受賞したのは、木地の美しいスギの板を組み合わせ、巻物のイメージに仕上げられている点が印象的な、家具工房Right Angle(富山市)の作品<長さ180cm×幅38cm×高さ38cm(座面高さ)>。設置が容易でアンカーボルト(構造物を基礎に固定するためのボルト)により固定設置もできる。幅広い公共施設にマッチしたデザインと、メンテナンス性の高さなどが高く評価された。
優秀賞には、立山山麓森林組合(富山市)と藤井工務店(砺波市)の二作品。立山山麓森林組合の作品<長さ180cm×幅52cm×高さ35cm(座面高さ)>は、タテヤマスギの丸太と柱材を組み合わせた力強い作品。重量があり、木材のもつ温もりが感じられる。藤井工務店(砺波市)の作品<長さ179cm×幅37cm×高さ34cm(座面高さ)>は、砺波地域を中心に生産されているマスヤマスギを使用したベンチ。デザインの特徴である年輪を強調するため、年輪表面の凹凸を生かした「うづくり仕上げ」という技法が用いられている。このほか、佳作には山田安津子氏(砺波市)、(株)岡部(富山市)、はりはら家具店(立山町)の3点が選ばれた。
●企業名入りのベンチも公共施設へ設置
今後のスケジュールとして、10月には利用者の多い駅舎などの公共交通機関に20基の最優秀作品が設置される予定だ。また11月以降、公募で決定した公共施設に最優秀作品40基、優秀作品各20基が設置される予定。11月に開催される富山県水と緑の森づくり会議で表彰式が行われる。
このほか、とやまの森づくりにつながる県産材の利用促進を図るため、県産材ベンチの設置趣旨に賛同いただける協賛企業を募集し、企業名入りのベンチを公共施設に設置する事業もスタートする。企業名入りの金属プレートもしくは焼印をベンチに付けて設置するもので、9月から協賛企業の募集を始め、11月以降にベンチを設置していく計画だ。
県産材ベンチの取り組みを広く一般にPRするため、9月1日(土)・2日(日)、富山テクノホールで催される「富山県家具フェスティバル」(主催:富山県家具組合連合会)において入賞作品6点を展示。フェスティバル終了後は、ウッドリーム富山(射水市)で常設展示を行う。
富山県農林水産部森林政策課では「県産材ベンチコンペでは、県内外から応募をいただき、県産材への関心の高まりを感じた。ベンチの設置で県産材をアピールし、とやまの森を守り育てていきたい」と話している。
問い合わせ
●富山県農林水産部森林政策課・木材利用推進係
TEL.076-444-3388
FAX.076-444-4428
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1603/
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1603/kj00005584.html