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2007年 8月 8日 [ トピックス ]
No.312-2:魚都・氷見に注目! 定置網漁観光スタート
氷見伝統の定置網漁を観光遊覧船のデッキから間近で見学できる「定置網漁観光」が、このほど氷見沖の富山湾でスタートした。氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館前を4:30に出港し、約20分で氷見沖3〜4kmに仕掛けられた定置網へ。銀鱗が躍る豪快な定置網を30〜40分ほど見学したあと、6:00頃に帰港するスケジュールだ。
●臨場感たっぷりに間近で定置網漁を見学
日本有数の魚都・氷見。伝統の定置網漁を観光遊覧船のデッキから間近で見学できる「定置網漁観光」が、このほど氷見沖の富山湾でスタートした。定置網漁とは、沖に設けられた大型網に入った魚を漁獲する漁法だ。見学コースは、氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館前を4:30に出港し、約20分で氷見沖3〜4kmに仕掛けられた定置網へ。銀鱗が躍る豪快な定置網を30〜40分ほど見学したあと、6:00頃に帰港するスケジュール。天候に恵まれれば、立山連峰の背後から昇る朝日を望むことができるのも魅力となっている。
観光遊覧船は完全予約制で毎日運航が基本。ただ、土曜日は1人の予約でも運航するが、土曜日以外は10名以上の予約が入らないと運航しない。また、魚市場の休業日(おおむね日曜)と2月1日〜5月9日の期間は運休する。海況または催行人員に満たず運航を中止する場合は、前日の20:00までに乗船予約者に連絡が入る仕組みとなっている。
乗船予約の受付は前日の19:00までで、料金は大人2,500円、子ども1,500円。予約は氷見市観光協会へ(TEL.0766-74-5250、FAX.0766-74-5453)。なお、17:30以降は、富山湾観光船(TEL.0766-74-5346、FAX.0766-74-2115)へ。
出航が早朝のため、氷見の旅館や民宿での前泊がおすすめ。宿泊者は乗船場所までの往復送迎バス(有料)を利用できる。
●網にかかるキトキトの魚たちの姿
氷見の定置網漁は、沖合いの水深40〜100mの海中に網を張り、回遊してきた魚を網へと誘導して漁獲する環境にやさしい漁法。回遊してきた魚を網へと誘導する「垣網」、魚のたまり場となる「角戸網」、魚を捕り上げる「身網」、入り過ぎた魚を網に残す「落し網」など、それぞれに機能を持った網で構成されている。底引網など魚を一網打尽にする網とは異なり、魚をなるべく傷つけず、生きたまま水揚げできるように工夫されている。資源保護などの観点からも世界的に注目されており、これまでに氷見の漁業関係者はコスタリカ・タルコレス市やタイ・ラヨーン県などで定置網漁の指導を行ってきた実績がある。
氷見沖の富山湾では、春のイワシ、夏のマグロ、秋のイカ、カマス、冬のブリなど、季節を代表する魚をはじめ、多種多様な魚が水揚げされる。定置網で生きたまま獲れた魚は、沖合の漁船上ですぐに大量の水氷で〆(しめ)られて、瞬時に仮死状態(冷凍ではない状態)になる。1時間ほどで漁船は帰港し、魚がすぐに競りにかけられるため、氷見の魚は鮮度が抜群というわけだ。
観光遊覧船からは、定置網にかかった魚を大きなたもですくったり、水氷を使ったりするなど、緊張感漂う漁の様子を見学できる。氷見市観光協会では「いまの季節はアジなど小型の魚が多く見られるが、冬場にはブリなどの大型の魚が網に入り、見ごたえも増してくる。定置網漁観光を氷見の観光の目玉の一つにしていきたい」とその意気込みを語っている。
問い合わせ
●氷見市観光協会
TEL.0766-74-5250
FAX.0766-74-5453
http://www.kitokitohimi.com/