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2006年 7月 26日 [ トピックス ]

No.258-2:つくりもんまつり実行委員会、サントリー地域文化賞受賞!


 高岡市の「福岡町つくりもんまつり実行委員会」(代表:石澤義文福岡町観光協会会長)が、第28回サントリー地域文化賞を受賞した。「つくりもん」とは、野菜や果物、草木を用いた見立て細工の庶民芸術。毎年9月23日、24日の両日、同市福岡町の中心街でつくりもんを展示するまつりが開催されている。

●野菜や果実で作ったユーモラスな作品が並ぶ奇祭

 高岡市の「福岡町つくりもんまつり実行委員会」(代表:石澤義文福岡町観光協会会長)が、第28回サントリー地域文化賞を受賞した。
 
 カボチャやナスで作られたユーモラスな人形、冬瓜やキュウリの人力車‥‥。「つくりもん」とは、野菜や果物、草木を用いた見立て細工の庶民芸術で、毎年9月23日、24日の両日、同市福岡町の中心街で「つくりもん」を展示するまつりが開催されている。そのルーツは地蔵まつりにあるとされ、五穀豊穣に感謝し、地蔵に秋の収穫物を供えたことからまつりが定着。供えられた野菜は姿を変えて「つくりもん」となり、奇祭として知られるようになった。
 
 まつりでは、地元の風物や伝説、話題の人物、世相などをテーマにした見立て細工約40点が町内のメインストリートに沿ってずらりと並ぶ。ユニークな展示を一目見ようと10万人を超える観光客が訪れる。作品の出来栄えを競うコンクール形式で行われるため、つくりもんの制作には毎年新しい趣向や創意工夫、遊び心が必要という。そのため、約300年の歴史を誇るが、伝統の堅苦しさに縛られない、素朴で親しみのある庶民芸術の祭典といった趣きがある。

 つくりもんの制作は約1週間、使用する野菜や果実が2tにもなる大作ともなると約1カ月はかかる。メンバーがアイデアを出し合い、時には徹夜しながらも和気あいあいと制作に取り組む。町内会や婦人会、地元企業などの地域団体単位での制作となり、その現場は年齢や職業などの垣根を越えた地域住民の交流の場、名人といわれる高齢者から若い世代へ伝統の技が受け継がれる場ともなっているという。

 ●県内から3年連続、8団体目の受賞

 サントリー地域文化賞は、サントリーの創業80周年を記念して昭和54年に設立されたサントリー文化財団から、芸術、文化、伝統の保存・継承、環境美化などを通じて地域の発展や活性化に貢献している個人・団体に贈られる賞だ。全国の地方新聞社とNHKの推薦、書面審査のあと、現地調査が行われ、活動実績や独自性、将来への発展性などを選考基準に、受賞者が決定される。

 今回の受賞は、つくりもんの祭典を地域を挙げて開催し、地域住民の創意工夫と遊び心、団結心を育み、コミュニティづくりの核となっている点が高く評価された。凝った作りのつくりもんを見れば、十分にうなづける。

 県内からは、昭和56年に劇団「文芸座」、平成6年に「越中万葉夢幻譚」を上演する「越中野外音楽劇団」、8年には国内外から彫刻家が集う「いなみ国際木彫刻キャンプ実行委員会」が受賞した。9年には写真誌『富山写真語 万華鏡』を発行する「ふるさと開発研究所」、14年には世界の民族音楽の祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」、16年には「富山県民謡おわら保存会」、17年には「全日本チンドンコンクール実行委員会」がその栄誉に輝いている。今回のつくりもんまつり実行委員会は、県内から3年連続、8団体目の受賞となる。8団体の受賞は北海道の11件に次ぎ、全国で2番目に多い。

 つくりもんまつり実行委員会では「今年のまつりでは、地域文化賞受賞コーナーをJR福岡駅前に設置し、パネル展示などを行う予定です。また、つくりもんのコンクールに受賞記念の特別賞を設けます。今年は旧高岡市と旧福岡町合併後の初めてのまつり。大勢の方々に見にきていただければと思います」と話している。



問い合わせ
●高岡市福岡総合行政センター 経済振興課
TEL.0766-64-5333
FAX.0766-64-0566
http://www.city.takaoka.toyama.jp/guide/fukuoka/keizai.html

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