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2006年 7月 5日 [ トピックス ]
No.255-2:教職に夢をかける学生を小中学校へ! 学びのアシスト推進事業
富山県教育委員会、市町村教育委員会、富山大学人間発達科学部が連携・協力し、教員志望の大学生を“学びのアシスト”として県内の小中学校に派遣する「学びのアシスト推進事業」がこのほどスタートした。同学部の1年生が小中学校に通い、放課後の個別指導、授業や教材作成の補助、教室環境づくりなど、児童・生徒への教育の補助的な活動を行う。
●将来の教員としての資質・能力の向上を
富山県教育委員会、市町村教育委員会、富山大学人間発達科学部が連携・協力し、教員志望の大学生を“学びのアシスト”として県内の小中学校に派遣する「学びのアシスト推進事業」がこのほどスタートした。教員志望の大学生の資質・能力の向上、きめ細かな指導による小中学校の児童・生徒の学習意欲の向上、学習のつまずきの解消などを目指すもの。富山県と富山大学は、教育・人材の育成や、医薬学研究の振興、県内経済の活性化など今年度10項目で包括的な連携協定を結び、関連事業を進めており、学びのアシスト推進事業もその1つの取り組みだ。
具体的な内容として、富山大学人間発達科学部1年生で「学級担任論」を受講する学生が、週1回水曜の午後などに小中学校に通い、放課後の個別指導、授業や教材作成の補助、教室環境づくりなど、児童・生徒への教育の補助的な活動を行う。
今年度は、同学部1年生の希望者66名が県内9市2町1村の38の小学校に配置されており、来年3月中旬まで同じ学校に通う。アシストを受け入れる学校では担当教員が決められ、学生は担当教員が担任する学級を中心に活動する。1回90分間を原則として、年間30〜40回の活動を予定しており、その活動は大学の単位に認められる。
●学校自体の活性化、授業の充実につなげる
富山大学人間発達科学部では、学びのアシストの派遣が始まる前の4月〜6月に「学級担任論」を担当する教授らが、オリエンテーションや、学級担任の役割と活動、服務と管理、道徳性、社会性などの講義(事前指導)を行い、学習補助者としての心構えを学生に説くなど充分に準備を進めてきた。補助的な教育活動とはいえ、教育現場で児童・生徒と直接交流することになるため、学生自身の資質・能力も問われるからだ。
派遣初日には、学生が自己紹介し、それを聞いた児童が内容をまとめるといった授業や、歌で歓迎したり、スポーツを一緒に楽しんだりした学校もあり、児童の温かな歓迎に感動した学生も多かったようだ。学校側では、若い力が教育現場に入ってくることで学校自体の活性化、授業の充実につながるという声も聞かれる。児童・生徒と年齢が近いことできめ細かな対応や助言、相談ができるのではと学生への期待が高まっている。
県教育委員会学校教育課では、「大学1年という早い時期から教育現場の雰囲気を肌で感じ、実際に子どもたちと触れ合うことで、教職の魅力ややりがいを感じてもらいたい。そして将来の教員を目指し、夢をもってしっかり学んでほしい」と話している。
問い合わせ
●富山県教育委員会学校教育課
TEL.076-444-3449
FAX.076-444-4437
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/3003/