国内唯一のミニカーメーカー、タケオカ自動車工芸（富山市）が、北陸電力と共同で１人乗りの小型電気自動車を開発。４月から全国発売する。
　「ＥＶ・ルーキー」と名付けられたこの電気自動車は、屋根付きの四輪スクーターで、原付免許でも乗ることができる。
　電気自動車は蓄電池を積むため、ガソリン車と比べると重量が重くなるが、同社では無駄な装置を省き、軽量タイプの蓄電池の採用で重量を125kgに抑えた。また、車体価格が割高になることが、実用化を困難にしていたが、米国やドイツから高性能で低価格の部品を調達しコストダウンに成功。47万５千円で売り出す。
　性能は、最高速度35kmで、一回10〜12時間の充電で夏36km、冬28km程走行可能。ランニングコストは電池交換費用を含めても、同タイプのガソリン車より安くなる。
　クリーンなこの電気自動車は、スイッチ一つで操作ができることから身障者や高齢者の買物や通院用に適している。また、低騒音のため、病院や学校の構内車、それに早朝の配達用などへの利用も期待されている。

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●（有）タケオカ自動車工芸
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