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2003年 9月 10日 [ トピックス ]
No.125-2:富山商船高専が製作したロボット、映画に登場
●段ボール箱を一気に15段も積める高度な能力
9 月13日(土)から全国東宝系で公開される映画「ロボコン」(古厩智之監督・長澤まさみ主演)に、昨年11月の全国高等専門学校ロボットコンテストで大賞に輝いた富山商船高専のロボット「ファイアーウオール」が登場する。映画はロボットコンテストに情熱を傾ける若者たちの青春ストーリーで、富山商船高専チームのロボットは主人公のライバル役として登場する。
ロボットコンテストは、全国の高専生による「理系の甲子園」とも呼ばれる大会。ロボットにある動作をさせ、その動き、メカニズムなどを競うもので、学生たちは知恵と情熱を傾けてこのコンテストに挑戦している。昨年の大会では、ロボットを使って段ボール箱を所定の場所へ移動させるテーマが与えられた。
富山商船メカトロ技術研究部が製作した「ファイアーウオール」(製作中心メンバー:電子制御工学科5年・向田雅章さん、同工学科4年・長田達矢さん、池田悠太さん、同工学科3年・堺雅晃さん)は、高さ約4.5mまでアルミのリフトを延ばすことができ、段ボール箱を一気に15段も積める高度な能力を持っている。プログラム、電気系統、メカニズムがバランスよく融合しなければその能力を発揮することはできず、審査員から最高の評価を得て大賞を獲得した。
一方、この大会にはロボットコンテストをテーマにした映画の構想を練って
いた古厩監督が見学に訪れており、富山商船高専の「ファイアーウオール」に強く魅かれたようだ。
→写真をダウンロード(350dpi)
●撮影中にロボット故障というアクシデントを乗り越えて
映画のストーリーを紹介すると、チームワーク最低の落ちこぼれロボット部員の4人組がひょんなことからロボコン全国大会の切符を手に入れてしまう。そして失敗を重ねながらも、犬型の顔をした「BOXフンド」で優勝してしまうというもの。富山商船高専のロボットは、最後の試合に最強のライバルとして登場。向田さんや長田さんらも試合のシーンに出演し、「ファイアーウオール」を操縦している。試合のシーンは、2台のカメラで撮影された臨場感たっぷりの映像で、富山商船高専チームは主演の長澤まさみさん操縦のロボット相手に3分間を戦いきる。同チームの向田雅章さんは、「撮影中、ファイアーウオールのリフトが故障して延びず、修理に苦労しました。いい思い出になりました」と撮影を振り返る。
今年11月開催のロボットコンテストに向け、富山商船高専チームは新ロボットを製作中。映画「ロボコン」の大ヒットとともに、チームの今後の健闘を祈りたい。
問い合わせ
●国立富山商船高等専門学校
TEL.0766-86-5100