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2003年 9月 10日 [ トピックス ]

No.125-1:五箇山和紙、東京・銀座で展示・販売会


●厳しい自然が育んだ素朴な風合い

 国の伝統工芸に指定されている五箇山和紙を製造・販売する平村和紙工芸研究館、東中江和紙加工生産組合、農事組合法人五箇山和紙は9月15日(月・祝)まで、東京・銀座の文房具店「伊東屋」の本店1階催事場で五箇山和紙の展示・販売を行っている。
 五箇山の厳しい気候風土のなか受け継がれてきた五箇山和紙。五箇山和紙にちなんだ記述として、約1200年前の正倉院宝物と平安時代の延喜式に、朝廷へ和紙を納めたとして越中国が記されている。また、江戸時代初期には加賀二代藩主・前田利長公に中折紙を贈ったという旨の受領書が残る。昭和には、京都・桂離宮の解体修理の際に特に指名されるなど、五箇山和紙は高い品質でその名を歴史に刻んできた。
 展示・販売会では、「悠久五箇山和紙」と題し、楮皮入り紙や晒こうぞ紙、悠久紙、みつまた紙などの大判のものから名刺サイズ、レターセットまで、白色和紙を中心に品揃え。今回は特に五箇山の雪のイメージから白色、無地の和紙がクローズアップされている。地方の和紙が、伊東屋の本店の1階催事場でこれだけ大規模に展示・販売されるのは初めて。五箇山和紙の関係者はこれを機会に首都圏での知名度アップを図りたいとしている。
 会場では、来場者にその場で書いてもらった和紙のはがきに、世界遺産のスタンプと切手を貼り、平村郵便局から送るサービスも行っている。

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●秋の五箇山・平村は、祭り一色

 五箇山・平村の話題をもう1つ紹介しよう。9月20日(土)・21日(日)に「五箇山和紙まつり」、23日(火・祝)・24日(水)に「五箇山麦屋まつり」、25日(木)・26日(金)に「こきりこ祭り」が開催される。平村・五箇山和紙の里をメイン会場に催される「五箇山和紙まつり」では、全国和紙ちぎり絵展や火縄銃演武、やまの手しごと実演・体験、五箇山和紙まつりバザールなどが予定されている。合掌作り家屋では、紙漉き体験やはがき作り、うちわ作りなども楽しめる。東京・銀座の五箇山和紙の展示・販売とあわせて、和紙の魅力に触れてみたい。
 下梨の地主神社での「五箇山麦屋まつり」では、正調「麦屋節」笠踊りコンクールをはじめ、獅子舞、踊り講習会、平高校郷土芸能部・越中五箇山民謡保存会・越中五箇山こきりこ唄保存会・越中五箇山麦屋節保存会による舞台競演、総踊りが催される。上梨の白山宮での「こきりこ祭り」では、こきりこ唄素人のど自慢コンクール、獅子舞、舞台競演などが予定されている。ヒット曲「はぐれコキリコ」で知られる歌手の成世昌平さん、越中五箇山民謡保存団体、越中五箇山こきりこ唄保存会、越中八尾おわら保存会が出演する舞台競演も楽しみ。世界遺産の相倉合掌造り集落なども周遊しながら、五箇山・平村の祭りを満喫したい。

問い合わせ
●東京・銀座での五箇山和紙展示・販売会について/平村和紙工芸研究館
TEL.0763-66-2223

●和紙まつりについて/道の駅たいら・五箇山和紙の里
TEL.0763-66-2403

●五箇山麦屋まつり・こきりこ祭りについて/平村産業観光課
TEL.0763-66-2131

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