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2004年 2月 24日 [ トピックス ]

No.136-2:波間にゆらめく、ホタルイカの神秘の光に酔いしれて


●定置網でのホタルイカ漁を観光遊覧船から見学

 富山湾の神秘・ホタルイカの光を観賞できる「滑川ほたるいか観光」。3月20日(土・祝)〜5月31日(月)には、ほたるいかミュージアムで「発光ライブシアター」、4月10日(土)〜5月5日(水・祝)には「ほたるいか海上観光」が開催される。
 「ほたるいか海上観光」は、観光遊覧船「はまゆう」「若潮」からホタルイカ漁を見学するもので、午前3時に滑川漁港を出港し、1kmほど沖合の定置網へ。網に触れ、その刺激で発光するホタルイカの大群を観賞したあと、午前4時30分ごろに帰港する。夜明け前の漆黒の海面できらめく、青緑色の光はまさに幻想的で、春の富山湾を神秘的に演出する。
 海上観光には予約が必要で、予約受け付けは3月1日(月)から始まる(月曜〜金曜、午前10時〜午後4時)。1日の定員は「はまゆう」「若潮」合わせて 120名。乗船の受け付けは、滑川漁港の横に建つ「ほたるいかミュージアム」で午前2時30分〜2時50分。乗船料金は大人3,000円、小中学生 2,000円(幼児は乗船不可)。天候不順、波の状態などによってやむをえず中止になる場合がある。
 ほたるいかミュージアムの「発光ライブシアター」では、清浄な富山湾海洋深層水で満たした飼育水槽に放たれたホタルイカの発光の様子を間近で観賞できる。天候不順で海上観光が中止になった場合でも確実にホタルイカの発光の様子を見られるのが大きな魅力だ。


●ホタルイカの赤わた(肝臓)は富山湾の春の味

 ホタルイカは体長4〜7cmの小型のイカで、腕の先端に大型の腕発光器、眼の下方に眼発光器、頭部や胴部を中心に皮膚発光器をもつ。発光器の数は合わせて1,000個余りにもなり、一匹で30cm四方が照らせるほどだ。春の産卵期を富山湾沿岸で迎え、日中は水深約200mより深い層に生息しているが、夜になると浮上し岸近くに寄り、夜明けまでに産卵を終えて沖合の深い層へ戻る行動を繰り返すとされている。山陰沖の日本海などでも捕獲されるが、岸近くまで大群をなして集まるのは富山湾だけで、富山市から魚津市にかけての沖合はホタルイカの群遊海面として国の特別天然記念物に指定されている。
 海上観光、ほたるいかミュージアム見学のあとは、滑川市内の料理店やすし店などで獲れたてのホタルイカを使った料理を味わってみるのもいいだろう。茹でたホタルイカと分葱の酢みそあえ、赤わた(肝臓)の旨味を楽しむ釜あげ、ホタルイカの足を生姜醤油で味わう竜宮そうめんなど、富山湾の春の味覚を満喫したい。一品500円〜、5品2,500円〜、ホタルイカ料理コース5,000円〜が料金の目安だ。

問い合わせ
●滑川市観光協会
TEL.076-475-0100

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