- HOME : Toyama Just Now
- トピックス
- No.242-1:立山の魅力再発見! 新しい散策案内がスタート
2006年 4月 5日 [ トピックス ]
No.242-1:立山の魅力再発見! 新しい散策案内がスタート
立山黒部アルペンルートで美女平とライチョウをテーマにした新しい散策案内がスタートする。コースは「美女平原生林トレック」と「室堂・雷鳥ウォッチング」の2コースで、5月20日(土)〜6月30日(金)の期間限定開催。専門知識をもった案内人が、タテヤマスギやブナの巨木が混在する貴重な森・美女平と、立山の象徴であるライチョウを紹介する。現在、参加者募集中!
●美女平とライチョウをテーマに
世界第一級の山岳景観を見せてくれる立山黒部アルペンルート。2月下旬から始まった立山有料道路の除雪も順調に進み、現在、標高2,300m付近の天狗平に到達。ルート内で最も積雪の多い雪の大谷の除雪が一部スタートするなど、4月17日(月)の全線開通に向けて、急ピッチで作業が進められている。
さて、17日(月)から30日(日)まで実施される「立山・雪の大谷ウォーク」など毎年恒例イベントのほかに、今春の大きなニュースといえるのが5月20日(土)〜6月30日(金)の期間限定で開催される散策案内「美女平原生林トレック」と「室堂・雷鳥ウォッチング」。アルペンルートで旅客輸送やホテル事業を展開する立山黒部貫光が、アルペンルートを訪れる観光客の満足度を高め、個人客などのリピーターを増やそうと今シーズンから初めて取り組むもので、専門知識をもった案内人がガイドする点が大きな魅力だ。案内人には、富山県ナチュラリスト協会や富山雷鳥研究会のメンバーら約100人が登録。案内レベルの保持・向上のため、美女平の植生やライチョウの生態などを学ぶ研修を重ねている。
「美女平原生林トレック」は、午前9時に美女平駅を出発し、探鳥コ−スや雷鳥荘、ブナ坂入り口などを経て、美女平駅へ戻る約3kmのコース(所要時間:約3時間)。美女平は、これまで弥陀ケ原、室堂方面へ向かうための通過点として見過ごされることが多かったが、樹齢1,000年近いとされるタテヤマスギや、ブナ、トチなどの原生林が広がり、「森林浴の森 日本100選」にも選定されているなど大きな魅力をもったエリア。また、巨木の繁る自然豊かな森には、約60種類の野鳥が生息し、ウグイスやオオルリ、コマドリなどの美声が楽しめるバードウォッチングの適地にもなっている。案内人から美女平に伝わる美女杉の伝説や、植物、野鳥の解説を聴き、樹木が放つ香りをかぎながら散策する時間は、アルペンルートの魅力を再発見させてくれるだろう。
●神の使いとも呼ばれるライチョウを観察
「室堂・雷鳥ウォッチング」は、午前9時30分に室堂ターミナルを出発し、みくりが池周辺を巡るコ−ス(所要時間:約2時間30分)。ライチョウは氷河期からの生き残りとされる神秘の鳥で、立山のシンボル的な存在。特に室堂平周辺はライチョウの生息密集度が日本一で、ペアリングの季節となる春には、岩の上にたたずんで縄張りを見張るオスの姿を見かけやすい。ウォッチングは、遊歩道周辺で出会ったライチョウを一定の距離を保ちながら観察し、その生態などについて学ぶ絶好の機会。絶滅危惧種に指定されているライチョウの観察の仕方や保護に関する知識を持ってもらうことで、自然との共生を考えてもらい、ライチョウの保護につなげるねらいがある。
期間中、両コースとも毎日実施される。定員は各コース20名(最小催行人員1名)で、予約制(定員に余裕がある場合、当日申し込みも受付)。参加費は1,000円(保険料、環境保全、雷鳥保護への募金を含む)となっている。
室堂平や弥陀ケ原周辺では、富山県認定のナチュラリスト(自然解説員)が立山自然保護センター(室堂平)、弥陀ケ原バス停につめ、無料でガイドを行っているが、5月上旬から7月上旬にかけては金・土・日曜が中心。また美女平周辺の案内が実施されていないこともあって、今回の散策案内とガイド制度が導入された。立山では、古くから立山ガイドが活躍してきたが、今回の取り組みは立山ガイドのアルペンルート版といえる。
立山黒部営業本部・宣伝センターでは、「標高1,000mに広がる原生林、標高2,450mに広がる雪原と、ダイナミックに変化する春の自然景観をお楽しみください。美女平では、ブナの新緑が美しい季節。森の生命力を感じることができるでしょう。」と話している。
問い合わせ
●立山黒部営業本部「散策案内係」
TEL.076-432-2819
FAX.076-442-3431
http://www.alpen-route.com/