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2005年 2月 2日 [ イベント ]

No.181-2:漁師たちが荒波と格闘−生地浜地曳網漁〜植万からますの寿し「花ます」を10名様にプレゼント!


●220年ほど前から続く、伝統の地曳網漁

 黒部市・生地(いくじ)海岸の冬の風物詩として知られる「生地浜地曳網漁」が1月から同海岸阿弥陀堂浜で始まり、見学の市民やカメラマンらで賑わっている。地曳網漁は3月下旬まで、天候や波の状況をみながら毎日午前9時ごろと午後2時ごろの2回、1時間半ほどかけて行われる。
 早朝4時ごろ、漁船で沖合い約700m、水深約150mに網を仕掛け、午前9時ごろから浜で約20人の漁師が「ヨイショ」「ヨイショ」の掛け声とともに網を海岸まで曳き寄せる。漁が終わった後は、再び漁船で沖合いに網を仕掛け、午後からの漁に備える。寒風吹きすさぶなか、冷たい波しぶきを浴び、腰まで海に浸かりながら網と格闘する漁師たちの姿は勇壮そのもの。何が揚がってくるか、見ているだけでも心が騒ぐ。1時間ほどで網の先端が曳き上げられると、カワハギやクルマダイ、タコ、ヤリイカなどが魚体を踊らせる。見物客からどっと歓声が上がり、漁師の顔にも笑みがこぼれる。
 生地浜地曳網漁は220年ほど前の天明年間(1781〜1789)から始まったと伝えられる。富山湾に注ぐ黒部川以東では、最盛期には生地から入善町吉原にかけて18カ所で漁が行われていたが、高齢化や採算がとれないなどの理由からほとんど姿を消した。観光事業ではなく、生業として漁業者が地曳網漁を行っているところは全国では珍しく、県内でも生地海岸だけとなっている。


●新鮮な魚介類と調和するしっとりと落ち着いた町並み

 地曳網で水揚げされた魚は、黒部漁港横にある「魚の駅生地・とれたて館」などで販売される。館内では、地曳網や刺し網、カニ籠などで獲れたタラやベニズワイガニなど獲れたてでとびっきり新鮮な魚介類のほか、くろべ漁協の婦人部が作った塩物(干し物)がずらりと並び、威勢のよい掛け声とともに売られていく。時折、漁師自身も対面販売に加わるので、魚の食べ方や選び方を聞いてみるのもいいだろう。
 黒部漁協では「生地では、ヒラメやカレイなど“底もの”といわれる魚の漁獲量が多いのも特徴です。詩人の田中冬二は、詩「ふるさとにて」で「ほしがれひをやく にほひがする ふるさとの さびしいひるめし時だ」と漁師町・生地の素朴さを書いています」と生地をPRする。実際に町なかを歩いてみると、アカガレイやスルメイカ、カワハギなどを家の軒先で干している光景をよく目にすることができる。風雪に耐えてきた家々のしっとりと落ち着いた町並みと干し物がなんとも言えぬ風情を漂わせている。また、日本初の旋回可動橋「生地中橋」近くの鮮魚店の店先では、魚を串にさし、立てて炭火で焼く「立て焼き」から香ばしいにおいが漂い、ひなびた町並みに一層の風情を添えている。
 この生地は、黒部川扇状地の先端に位置し、町内では18カ所もの清水(しょうず)がこんこんと湧きだす名水の里でもある。各清水は黒部川の同じ伏流水にもかかわらず、まろやかなもの、すっきりとした喉ごしのものなど、1カ所として同じ味はない。地曳網漁を見学した後は、生地の街並みと名水を楽しみながら散策してみたい。
 なお、ますの寿司の「植万」から、黒部が生んだ名水仕込みのます寿し「花ます」
http://www.ni-po.ne.jp/jibajiba/ueman/jiba-hana/main.html#)を10名様にプレゼントします。希望者は、電子メールに、郵便番号・住所・氏名・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、表題を「花ます」と明記してkoho1@pref.toyama.lg.jpへお送りください。締切りは2月6日(月)。(発表は発送をもって代えさせていただきます。)「花ます」は、お米とお米の間にもう一枚マスを重ねた新しいタイプのます寿し。黒部の名水でふっくらと炊きあげられた黒部産コシヒカリとプリプリの極上ますとの絶妙な味わいをお楽しみいただきたい。植万のますの寿しは、「魚の駅・生地」でも販売されているほか、インターネットからも注文できる。




問い合わせ
●黒部市産業部商工観光課
TEL.0765-54-2111
FAX.0765-54-4115
http://kurobe.city.kurobe.toyama.jp/ivent/index.html

●魚の駅・生地
TEL.0765-57-0192
FAX.0765-57-0585

●ますの寿司の植万
TEL.0765-52-0229
FAX.0765-57-2662
E-mail:info@ueman.co.jp
http://www.ueman.co.jp/

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