●富山の伝統が新しい形で全国へ

　富山県には、お祝いごとに際し、福を皆で分けるという意味を込めて蒲鉾を送る慣わしがある。婚礼の引き出物などに入った鯛をかたどった蒲鉾をご覧になった方もあるだろう。県でも、イメージアップキャンペーンで「めでタイ」として取り上げている。それほど富山の細工蒲鉾は昔からお祝いの品にかかせない、代表的なものと言える。そんななか、近年、季節に応じた新しい形の蒲鉾が登場し、話題を集めている。
　毎年この時期、河内屋（魚津市）で製造に追われるのが、バレンタイン・デーに向けたハート形のかまぼこ（写真上）。直径10cmほどで手に取りやすく、色はピンクやヨモギなど6種類。型から取り出した後、すり身をチューブから絞り出して「Love」などの文字を入れ、蒸し上げて完成。職人によって一つひとつ手作りされる。
　発売は2月14日までだが、すでに数百個が売れるなど、人気商品となっている。1つ525円で、同社ホームページから購入できる。このほか、可愛らしいキューピット形の蒲鉾（262円）もあり、手頃で同様に人気が高い。どちらも注文はお早めに。


●季節の歳時記を彩る富山の蒲鉾

　同社では季節にちなんだ蒲鉾を作っており、このバレンタイン・デー向けの次には「お雛様かまぼこ」を製造する。現在、予約を受付中。こちらもすべて手作りで、2月22日から3月3日までの限定販売。1,300円から各種類がある。（写真下は7点籠盛4,600円）そして、4月には端午の節句にちなんだ「金太郎かまぼこ」の予約を受け付ける。大事な人に気持ちを込め、季節に応じた富山の蒲鉾を送ってみてはいかがだろう。




問い合わせ
●蒲鉾本舗河内屋
TEL.0765-24-0381
FAX.0765-23-0340
E-mail:info@kamaboko.co.jp
http://www.kamaboko.co.jp/