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2005年 5月 25日 [ トピックス ]
No.197-1:平成18年4月、富山県立大学工学部が大きく変わる!!
●4学科体制に再編し、より魅力ある大学へ
平成2年に日本海側初の工科系公立大学として開学した富山県立大学では、大学改革の一環として、工学部について、現行の機械システム工学科と電子情報工学科の2学科体制から、機械システム工学科、知能デザイン工学科、情報システム工学科、生物工学科の4学科体制へ移行し、平成18年度から新たなスタートを切る。
学科の再編にあたっては、「先端技術」(高度な科学技術の探究、特にバイオテクノロジー分野、ロボティクス、知能情報など学融合・異業種融合分野に重点)、「環境・資源」(持続的発展が可能な循環型社会の構築)、「人間」(真に豊かな人間生活の実現)という3つのキーワードを視点に、機械システム工学科--環境調和型ものづくりの推進、知能デザイン工学科--先端技術の融合、情報システム工学科--人間支援情報システムの構築、生物工学科--グリーンバイオテクノロジーの教育研究拠点の形成を基本的なテーマに据える。
●生物に無限の可能性--グリーンバイオテクノロジー
学科の中で注目したいのが、新分野となる知能デザイン工学科と生物工学科だ。知能デザイン工学科では、電子工学、機械工学、情報工学分野における先端技術の融合により、マクロからミクロまで、幅広い分野で革新的な技術開発ができる人材の育成を目的としており、メカトロニクス技術を基盤とした柔軟で高機能な知能ロボットや医療福祉ロボットを研究する知能システム工学、人間の優れた能力を模擬した知的情報処理やヒューマンインターフェースを研究する知的インターフェース工学、マイクロ・ナノ領域の計測や加工を研究するマイクロ・ナノシステム工学、ナノテクノロジー・プラズマ応用・量子力学的なナノ構造制御による電子ナノデバイスを研究する電子ナノデバイス工学を学ぶことができる。
生物工学科では、バイオテクノロジーの中でも生物の機能を生産、再生などに役立てる環境にやさしい技術として注目されているグリーンバイオテクノロジーの拠点形成に取り組んでいく。現在の酵素・微生物、有機合成を中心とした4講座に加え、植物細胞の持つ機能などを活用し、バイオプロセスや環境修復技術などを研究する植物機能工学、微生物を活用したサプリメントなどを研究する機能性食品工学、ITを応用しゲノム関連データなど生物情報のデータベース化や分析などに関する研究を行う応用生物情報学の3講座を新たに設置し、グリーンバイオテクノロジーの研究・開発に携わる研究者・技術者、化学工業・食品製造業など幅広い産業で活躍できる人材を育成する。
県立大学では、全学年にわたる少人数対話型教育、専門基礎科目の充実、演習・実験の重視、学部・大学院(博士前期課程)を通じた一貫教育体制など、個性あふれる教育システムを構築している。また、ゆきとどいた就職指導体制によって昨年まで就職率4年連続100%を達成し、全国の大学の中で就職率第1位に輝いている(『週刊東洋経済』04.10.7号、『週刊エコノミスト』04.9.28号、11.9号掲載)。 工学部を志望する全国の受験生へ。常に高いレベルを目指して進化を続ける県立大学で自分の夢に向かってチャレンジしてみるのもいいだろう。
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●富山県立大学事務局
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