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2005年 8月 10日 [ トピックス ]
No.208-1:全国初の国立三大学の再編・統合! 10月、新・富山大学誕生!
10月1日(土)、富山大学、富山医科薬科大学、高岡短期大学の県内三国立大学の再編・統合により、「新・富山大学」が誕生する。人文学部、人間発達科学部、経済学部、理学部、医学部、薬学部、工学部、芸術文化学部の8学部で構成され、生命科学から自然科学、人文社会科学まで、ほぼすべての学習分野を網羅。教育・研究、人材育成などのシナジー効果も期待できる。
●8学部からなる総合大学に生まれ変わる
10月1日(土)、富山大学、富山医科薬科大学、高岡短期大学の県内三国立大学の再編・統合により、「新・富山大学」が誕生する。新大学の基本理念は、 “地域と世界に向かって開かれた大学”を目指して、生命科学、自然科学、人文社会科学を統合し、特色のある国際水準の教育・研究を行うこと。また“地域と国際社会への貢献”も新大学のキーワード。高い使命感と創造力のある人材を育成し、科学・芸術文化と人間社会の調和的発展に貢献することを目指す。
新しく誕生する学部が、人間発達科学部と芸術文化学部だ。人間発達科学部は、“混迷の時代を拓く教育力の育成”をコンセプトに発達教育学科と人間環境システム学科の2学科6コースが設けられる。これまでの教育学部という枠にとどまらず、生涯教育時代にふさわしい先進的な教育カリキュラムを提供し、学校教育から生涯教育、社会教育、企業内教育、NPO法人、福祉施設など、様々な教育場面で活躍できる人材を育成する。
伝統産業の地、高岡市にキャンパスが広がる芸術文化学部は、これまで富山大学教育学部と高岡短期大学が果たしてきた美術や工芸、デザインなどの教育を受け継ぎ、さらに芸術文化に関する新たな分野を加えて大きく飛躍する。芸術系学部のある総合大学は全国でも稀少で、“知性と感性の融合”を目指していることも特色のひとつ。芸術文化学科は1学科5コースで、コースには絵画・彫刻、アーティスティックイラストレーションなどを学ぶ「造形芸術コース」、クラフトデザインやプロダクトデザインなどを学ぶ「デザイン工芸コース」、デザインマネジメント、Webデザインなどを学ぶ「デザイン情報コース」、建築家・インテリアデザイナーを育成する「造形建築科学コース」、語学を生かしたコミュニケーションビジネス・文化事業プロデュースなどを学ぶ「文化マネジメントコース」が設定されている。
●豊かな自然と文化に恵まれた富山に根差した新大学
富山といえば、まず薬をイメージされる方も多いだろう。薬都富山に生まれた薬学部は1世紀以上の伝統を持つ学部(現富山医科薬科大学)。東西の医薬学を学べることが大きな特徴で、伝統医薬と近代医薬を融合した独自の研究教育は国内外から高い評価を得ている。平成18年度から、薬剤師養成を主な目的とする 6年制の薬学科と、創薬研究・技術者などの養成を主な目的とする4年制の創薬科学科が併設されることも注目ポイントといえる。
新大学は、3,000m級の峰々がそびえる北アルプス・立山連峰から富山平野を経て、深度1,000mの富山湾まで、豊かな自然と文化に恵まれた富山に根差した大学。三大学の教員が協力して授業を展開する「立山マルチヴァース講義」のひとつとして、地域性を生かした「富山学」と題する講義が来年4月から開講することも話題だ(全8学部共通 教養教育課程)。立山信仰や家庭配置薬業、イタイイタイ病など富山にちなんだテーマについて、オムニバス型式で講義が行われる予定。オープンクラスとして学外者の受講も可能となることから、富山の文化や歴史などを発信する場となるだろう。
新大学創設準備事務室では「10月1日に向けて、準備を進めています。新大学の学章(シンボルマーク)のデザインを募集したところ、県内外から833点の応募がありました(7月31日募集締め切り)。新大学への関心の高さを改めて感じています。これまで3つの大学が培ってきた個性を組み合わせ、より広い視野、より深いまなざしで学びの世界を広げていきます」と話している。
問い合わせ
●新大学創設準備事務室
TEL.076-445-6060
FAX.076-445-6062
http://sindaihp.toyama-u.ac.jp/