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2005年 8月 31日 [ トピックス ]

No.211-1:高岡から映画「8月のクリスマス」と、高岡銅器の「大梵鐘」の話題を紹介


 伝統とものづくりの町高岡から旬の話題を二つ。 9月23日(祝・金)から全国公開される映画「8月のクリスマス」の撮影現場となった高岡市金屋町の店舗跡が、8月24日(水)から来年9月30日(土) まで映画記念館として一般公開されている。銅器メーカー・老子製作所(おいごせいさくしょ)は、台湾最大となる梵鐘を台湾・台北市の禅宗寺院・法鼓山(ほうこさん)から依頼を受けて製作した。

●映画「8月のクリスマス」のロケセット公開中
 9月23日(祝・金)から全国公開される映画「8月のクリスマス」(監督・脚本:長崎俊一)の撮影現場となった高岡市金屋町の店舗跡が、来年9月30日(土)まで映画記念館として一般公開されており、連日観光客が訪れている。

 「8月のクリスマス」は、1999年に日本で公開され、韓流ブームの火付け役ともなった同名映画のリメーク版。日本情緒の残る美しい町、雪の降る町といった作品のイメージと高岡の街の雰囲気がぴったり重なるとして、昨年9月の約1カ月間と今年2月の2日間、高岡市内20数カ所でロケが行われた。9月のロケでは台風が接近するなか、深夜3時まで撮影が続けられたこともあった。地元では、ロケセットへの協力やエキストラとして延べ500人が参加するなど、ロケへの支援を行った。

 ストーリーを紹介しよう。父親から引き継いだ古ぼけた写真館を営む寿俊(山崎まさよし)は、ある夏の日、店にやってきた小学校の臨時教員・由紀子(関めぐみ)と知り合う。二人は互いに魅かれていくが、寿俊には打ち明けられない秘密があった。互いの胸の内を明かすことのないまま、由紀子は田舎の学校に転勤。別れの時は確実に近づいていた。不治の病で彼の命はもう限られていたのだ。彼は伝えられなかった心の内を手紙に書く・・・・・・。

 映画記念館は、山崎まさよしさん演じる主人公が営む「鈴木写真スタジオ」として使われた店舗跡。撮影のために改修されたロケセットだ。館内には映画撮影時のスチール写真約50点をはじめ、脚本や衣装、スク−ター、ギター、バッグ、眼鏡などの小道具類が展示されている。映画の予告編やメイキングビデオが楽しめるミニ劇場もあるので、映画の余韻に浸ってみるのもいいだろう。

 高岡市観光協会と高岡フイルムコミッションでは「皆さん、鈴木写真館へ是非ご来館ください。きっと映画の感動のシーンがよみがえってくるでしょう。写真館のある金屋町は高岡の鋳物発祥の地。千本格子の家並みと石畳の道が美しいたたずまいを見せています。金屋町へお越しの折は、町並の散策をお楽しみください。」と話している。映画記念館の開館時間は10:30〜16:30。火曜休館、入場無料となっている。

 なお、高岡市観光協会と高岡フイルムコミッションから映画ロケ地の金屋町にちなみ、高岡銅器製のペン立て(ゴルフパター型)を2名様にプレゼントします。電子メールに、郵便番号・住所・氏名・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、表題を「高岡銅器製ペン立て」と明記してkoho1@pref.toyama.lg.jpへお送りください。<締切りは9月4日(日)>(発表は発送をもって代えさせていただきます。)

●経文7万文字が浮かぶ、大梵鐘完成
 高岡市からもう一つ話題を紹介しよう。銅器メーカー・老子製作所(おいごせいさくしょ)は、台湾最大となる梵鐘を台湾・台北市の禅宗寺院・法鼓山(ほうこさん)から依頼を受けて製作した。

 梵鐘の名称は「法華鐘」。大きさは、高さ約4.5m、口径約2.58m、重量約25tと巨大なもの。材質は銅とスズの合金製で、表面にはふかし青銅仕上げが施されている。鐘銘は「妙法蓮華経」で中央に仏画が配されている。

 特筆すべきは、梵鐘の表面と内部に法華経の経文70,152文字が浮き出ていることだ。文字が均一に並ぶように微調整を繰り返し、くっきりと出るように鋳型の砂の種類を変えるなど、細心の注意が払われた。高岡銅器の長い歴史のなかでもこれだけの文字をあしらった梵鐘は例がなく、関係者の注目を集めている。

 法鼓山は台湾最大の禅宗寺院で、法鼓山大学という仏教大学を併設している。現在、台北市北部の金山郷に新たな道場を建設しており、梵鐘は法鼓山のシンボルとなる。梵鐘の製造にあたっては、法鼓山で梵鐘プロジェクトチームを立ち上げ、中国や韓国、日本の梵鐘製造メーカーを訪問。1,000年を経てもなお鐘の音が伝わり続く最高の鐘が鋳造されるよう、メーカーの検討が成されたという。

 プロジェクトチームは、2003年7月、老子製作所を初めて訪問。同社の高度な鋳造技術と鐘の音を高く評価し、製造が決まった。今年4月8日に台湾、日本の多数の僧侶により火入れ式、8月23日に完成披露と試し撞き(撞き初め)が行われ、長さ6mのアカマツの丸太で撞かれた鐘の厳かな音色が工場内に響き渡った。梵鐘は11月に名古屋港から台湾に向けて搬送され、来年2月には現地の鐘楼堂に吊り下げられる予定だ。




問い合わせ
●映画「8月のクリスマス」のロケセット公開について
/高岡市観光協会
TEL.0766-20-1547
FAX.0766-20-1497
http://www.takaoka.or.jp/
「8月のクリスマス」公式サイト
http://www.8xmas.com/

●大梵鐘について/(株)老子製作所
TEL.0766-63-6336
FAX.0766-63-6338
http://www.toyama-smenet.or.jp/~oigo/

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