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2005年 11月 9日 [ 特産品 ]
No.221-2:新たな「とやま名物」アイデアコンテスト、優秀作品決定
「食のとやまブランド」を推進し、食品産業の活性化を図るため、「第2のます寿しをめざせ!!」と題して企画された“新たな「とやま名物」アイデアコンテスト”。知事賞など優秀作品が選定された。富山県では、優秀作品のアイデアを活かして商品開発に取り組む企業・団体に対して開発費の1/2を助成する計画。
●富山ならではの昆布文化を名物に! 知事賞に「昆布豆腐」
「食のとやまブランド」を推進し、食品産業の活性化を図るため、「第2のます寿しをめざせ!!」と題して企画された“新たな「とやま名物」アイデアコンテスト”。このほど優秀作品が決定し、「食祭とやま2005」で試作品が発表された。
コンテストには、県内外から267点(年齢8歳〜89歳)の作品が寄せられ、(社)県食品産業協会をはじめ、学識経験者等による審査を行った結果、知事賞1点、食品産業協会長賞3点、審査員特別賞5点が選定された。
各賞を紹介すると、最高賞ともいえる知事賞に選ばれたのが「昆布豆腐」(滝脇由二さん作)。昆布ペースト、寒天を使った豆腐風和菓子で、中に小豆のこし餡が入っている。昆布の風味が漂う自然食品だ。食品産業協会長賞には、カワハギの肝とすり身を使ったフォアグラ風食品「海のフォアグラ」(笠井健司さん作)、白かぶ、紅かぶを使ったかぶらずし「紅白かぶらずし」(上野真理子さん作)、県産野菜、ホタルイカ、シロエビなどを使ったキムチ「とやまじゃん」 (草野美津子さん作)が選ばれた。ネーミングが美しい「海のフォアグラ」は、すり身を割ったときに肝のゼラチンが溶け、煮汁が出てくる趣向で、フォアグラ風の食感が特徴。
●商品開発を希望する企業を公募
審査員特別賞には、イカスミで真っ黒のごはんをホタルイカに詰めた「ほたるいかめし」(伊藤優紀子さん作)、魚卵に塩、イカスミ(調味料)を添加し熟成発酵させた「魚卵の黒作り」(多田公子さん作)、ニギスを使った昔風の蒲鉾「ニギス蒲鉾」((株)河内屋)、海洋深層水をベースに県内産の大麦、ハト麦、アマチャヅルなどを素材にした「とやまの元気になるちゃ」(太田聖久さん作)、クコの実にリンゴ、サンザシなどを加えてジャムにした「薬膳ジャム」(西尾由紀夫さん作)が選ばれた。“富山湾の神秘”であるホタルイカと富山特産の黒作りを使った「ほたるいかめし」は家庭でも気軽に調理できそう。「とやまの元気になるちゃ」は富山湾の海洋深層水の用途を広げる可能性がある。
県では、優秀作品のアイデアを活かして商品開発に取り組む企業・団体に対して開発費の1/2を助成する計画で、限度額は100万円。11月中旬に企業説明会を開催し、助成を希望する企業を公募する。交付対象先は、商品化への取り組みを希望する企業から提出された計画書に基づき、県と県食品産業協会による審査委員会を経て、決定される。新たな「とやま名物」の商品化に意欲的な企業・団体は是非ご応募を。
新たな「とやま名物」の商品化は新しい取り組みだが、富山には新鮮な食材と先人の知恵によって育まれた食文化、伝統的郷土料理がある。これを後世に伝えるため、県では伝承活動を積極的に行っている個人を発掘し、「食の伝承人」として認定。伝承人は食祭とやまなどのイベントや講習会で指導・実演を行っている。食祭とやま2005では、干しくごみやさといも、にんじんなどを使った「つぼ煮」や「いちじくの甘煮・しょうゆ煮」、「いもの煮ころがし」などが伝承人によって実演され、試食が行われた。
〔食の伝承人・実演レシピはこちらへ〕
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FAX.076-429-7390
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●富山県農林水産部食料政策課・食品産業係
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