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2005年 10月 26日 [ トピックス ]
No.219-2:富山県と新富山大学との連携協力
富山県と、県内三国立大学を再編統合して10月に発足した新富山大学は、県内経済の活性化、芸術文化の振興、医薬学研究の振興など、様々な分野で協力し合う包括的な連携協定を結ぶことで合意。11月上旬に協定調印を行う予定。
●富山のより一層の飛躍・発展に向けて
富山県と、県内三国立大学(旧富山大学、旧富山医科薬科大学、旧高岡短期大学)を再編統合して10月に発足した新富山大学は、県内経済の活性化、芸術文化の振興、医薬学研究の振興など、様々な分野で協力し合う包括的な連携協定を結ぶことで合意。11月上旬に協定調印を行う予定。県と国立大学との包括連携は、北陸・中部地方では初。
これまでも、県と県内国立大学との連携の実績はあるが、限られたものになっていた。
今回の包括連携は、県内経済の活性化、教育・人材の育成、地域振興・まちづくり、芸術文化、科学技術、医薬学研究の振興、地域医療・看護、防災対策の充実、国際交流の推進など、多くの分野にわたって、全学部を網羅した形となっている。
県では、8学部を有し、付属病院や和漢医薬学総合研究所も併設する総合大学となった新富山大学による積極的な地域振興・地域活性化への貢献、さらには先端的で特色ある教育研究への取り組みに期待している。
一方、大学側も少子化の時代を迎え、生命科学、自然科学、人文科学を総合した特色ある国際水準の教育研究を行うこと、県民のニーズを踏まえた“地域に開かれた大学”となることが生き残りのカギとみて、地域社会への貢献を打ち出している。
●包括連携で「元気とやま」を創造
連携の具体案をいくつか紹介しよう。
「県内経済の活性化」の例として挙げられるのが、産学官連携による共同研究のさらなる推進。現在、富山県の伝統産業である製薬をもとにした共同研究として、「とやま医薬バイオクラスター」事業が進められ、新しい診断機器の開発や、富山オリジナルの創薬等による新産業の創出を目指している。今年2月には同事業で共同開発された細胞チップの実用化に向け、ベンチャー企業「エスシーワールド」が設立された。
「芸術文化の振興」に関しては、国際舞台芸術人材育成事業における、利賀芸術公園等での舞台やイベントの運営補助等への、芸術専攻の学生らの参画。 本育成事業は、鈴木忠志氏など国際的な舞台芸術の専門家を教授陣とし、来年夏の開講を目指して準備が進められている。
「医薬学研究の振興」では、大学が有する国内有数の和漢医薬学総合研究所と県の国際伝統医学センター、薬事研究所との連携による、新たな薬剤開発や県民の健康づくりの推進。これまでにも富山オリジナルブランドの医薬品「パナワン」が開発されている。(9月7日発行『「くすりの富山」の新ブランド医薬品、「パナワン」製造承認』参照 http://www.cap.or.jp/INT/No212/t-21201.html)
富山県と富山大学の包括連携が、「元気とやま」の創造につながることを期待したい。
問い合わせ
●富山県知事政策室
TEL.076-444-9608
FAX.076-444-3473